2008/5/17に開催されたリンクシェア大見本市でパイオニアのサラウンドヘッドホン SE-DRS3000Cを体験してきました。
これまで、DVDは見るものだと思っていましたが、このヘッドホンから流れる音響は映像を圧倒するほどすばらしいもので、まさに映画は音で聞くために制作された、と思わせるほどでした。
デモで映像を流していたのが「英雄 HERO」で、このDVDはわたしも購入して何度も聞いています。しかし、映像の色彩の鮮やかさはDVDで分かっても、音のすばらしさがこれほどとは知りませんでした。自分のDVDプレーヤーとサラウンドヘッドホンを同じ映画で聞き比べられたのだから、運が良かったです。
「英雄」の色彩の鮮やかさを見るたびに黒沢映画の「乱」を見たくなります。ただ「乱」はクライマックスで黒沢監督とは思えないほど雑なシーンがワンカットだけ入っているので、それが見るのがつらいので見られないでいます。
あまりのすばらしさに購入を検討しました。
システムは本体とヘッドホンの2つに分かれています。
使用しないときは本体の上にヘッドホンを置いておくと、自然に充電されます。
ヘッドホンはコードレスなので見る場所を選びません。コードレスにありがちだった電波で音を転送する際におこる音と映像のわずかなタイムラグや、音の品質の低下は有りませんでした。
ヘッドホンを本体に2台同時に接続できるので、2人で見ることも出来ます。
良いことずくめの製品なのですが、いざ購入しようと自分のライフスタイルに照らし合わせてみると、以外にあわないことが分かりました。
わたしがDVDを見るときの姿勢は、大抵は肘枕をしながら寝転がってみています。つまりヘッドホンをしながら見るスタイルではないのです。このサラウンドヘッドホンはソファーにゆったりと座って見る人向けのようです。
それと、サラウンドヘッドホンと本体を組み合わせるとかなりの大きさです。わたしの私室にはポータブルDVDプレーヤーが1台有るだけのシンプルさなので、この大きさは以外に邪魔に感じると思いました。大型の液晶モニターの脇にそっと置けるくらいのスペースが似合う製品です。
そんなわけで、購入は見送りましたが、音のすばらしさは絶品でした。