先日(2008/5/17)にリンクシェア主催のアフィリエイト大見本市 に参加した際に新交通システムのユリカモメを初めて利用しました。
開通の前後は各マスメディアで取り上げられていたので名前くらいは知っていましたが、どのような乗り物かはこのときまで知りませんでした。
初めて乗った感想ですが、子供になったような楽しさを与えてくれる乗り物です。最前席に陣取って景色を楽しめたので、東京の景色が流れるように見られました。距離からすると料金は割高ですが、景色を楽しむことまで含めると、とても楽しい乗り物だと思います。
ユリカモメの先頭の車両を見ると運転席がありません。乗車している人も疎らだったので、一番良い場所を取らせて貰いました。この辺は子供っぽいのですが、好きなのでやむを得ません(笑)。
乗車して5分ほどすると出発です。車輪が電車のような金属ではなくゴム製のタイヤの様です。音で分かりました。すれ違うユリカモメを見ると間違いなくタイヤを履いていました。
確か北海道の岩見沢市に住んでいたときによく遊びに行った札幌市の地下鉄が、同じようにタイヤを履いていたのを思い出しました。札幌の地下鉄に乗ったときは、タイヤで走る地下鉄と言うことでずいぶんと驚いた記憶があります。
先頭に場所を取っているだけに、景観が流れて行くのを見ながら走ります。ここから見る風景がとても都会的で面白いです。乗ってみているだけで飽きが来ません。
線路(?)は以外にカーブがきつく、立っている時などは、何かに掴まっていないと転倒しかねないほどです。特に駅への出入りの時は直角に曲がっているのではないかと思うほど揺れます。
ユリカモメの面白いところは、色々な風景の中を通ることです。都市の真ん中を抜けたかと思うと海上へ出たりします。走る速度がとても遅いので、見ている風景は自転車から眺めているようなゆったりとしたスピードで流れて行きます。通常の電車のようにあっという間に景色が後に消えてしまうと言うことがありません。
会場を走り続けた後は、一転して橋を渡ります。
車道も兼ねている橋なので、落下物がないようにガードが路線全体を覆っています。
20年以上前によく利用した青函連絡船の内の1隻の羊蹄丸と劇的に再会できました。摩周丸とは函館で再会しています。八甲田丸とは青森で再会しました。
現存する青函連絡船はこの2隻を残すのみと思っていたので、羊蹄丸と再会できるとは思っても見ませんでした。
再び懐かしい船に再会しました。東京から鹿児島県の志布志、奄美大島の名瀬、沖縄本島の本部と那覇港を結ぶ貨客船(フェリーの一種)の「ありあけ」です。2002/4にオートバイで沖縄本島を旅をしたときに利用しました。当時のデジタル写真は残念ながら沖縄で交通事故に遭ったときに消滅してしまいまい、手元には記憶だけが残っています。
何にしてもここで再会できるとは嬉しい限りです。
目的地の国際展示場正門駅に到着しました。駅の造りがJRや私鉄などとはかなり異なっていて、その構造そのものが興味深かったです。
国際展示場正門駅の改札口です。ここを抜ければ短い旅は終わりです。
それにしてもユリカモメは恐ろしく足の遅い乗り物です。新橋からここまで30分もかかりました。栃木のオフィスから上野駅まで快速で1時間で到着したのに、上野駅から新橋駅、新橋でユリカモメに乗り換えて国際展示場正門駅まで合計で1時間余りと、栃木から東京へ出てくるよりも時間がかかりました。
新交通システムというのは、現代の交通機関が速度を重要視しすぎている事へのアンチテーゼなのかとも考えてしまいました。