日本旅行のクーポン券を頂いたので、生まれて初めて人様に旅行の計画を任せて温泉宿に泊まりに行きました。宇都宮の駅前にある日本旅行の窓口を訪れ、わざと漠然とした希望を述べました。さすがに手慣れたもので、宇都宮から１泊２日で泊まれる温泉を幾つも取り上げて行き、少しずつ目的地を絞って行きます。
わたしは日本中を旅してきましたが、温泉にはあまり興味がなかったのでそれほど立ち寄って入浴したりはしていません。また、キャンプツーリングでテントを張りながらの旅でしたので、ホテルや旅館というのもあまり利用したことはありません。それでもたまには旅館やホテルに宿泊しているので、まるで無縁ではないので、おおよその相場というものは知っています。
日本旅行の窓口の女性は、こちらが予想しているよりも高い料金の宿ばかりを薦めます。クーポン券と言うことで身銭を切るわけではないから、高くてもすんなりとOKするだろうと高をくくっているようです。商売上手と言えばそれまでですが、少なくともわたしはこうした商談の進め方は大嫌いです。クーポンが日本旅行以外でも使えるもので有れば、席を立っていたと思います。
最終的には福島県の岳温泉に決まりました。
わたしも岳温泉の名前は知っています。わたしが知っているくらいの温泉なので有名だからさぞかし楽しいところで（湯布院ほどではないにしても）、温泉の泉質も良いだろうと期待しました。
宿泊料金が１人１泊１３５００円とこれまでにない高額だったので、ホテルの設備や食事は豪華なものを想像していました。わたしがこれまでに泊まったホテルや旅館の２人分の料金だからです。
例えばトムラウシ温泉東大雪荘はオフシーズンで２人で２泊３日で２万円（税込み）でした。
また、弟子屈町の川湯温泉川湯ホテルプラザは１人１泊６４５０円（税込み）でした。
天売島の旅館オロロン荘は温泉ではありませんでしたが、特別料理を注文して１人１泊８０００円でした。
どの宿泊先と比べても、２倍前後の料金なので、当然料理も温泉も２倍の期待をしました。
結果は見事に裏切られました。
正直に言って泊まったホテルは、１３５００円の内の半分くらいが日本旅行に上前をはねられているのでは、と思うほどの価値しか感じないホテルでした。
まだ日本旅行のクーポン券が残っているので、やむを得ず利用しなければなりませんが、こんどはわたしがいつもの通り、全て旅行計画を決めて宿泊する温泉もホテルも選ぶつもりでいます。
日本旅行の旅行プランを作る実力、この程度かと見切った思いです。わたしは今後、身銭を払って旅行に行く場合、絶対に日本旅行だけは利用しないでしょう。
