ウィルスバスター2008 動作は劇的に速くなったが検索が重い

最初にわたしがウイルスバスターを使用しているパソコンのスペックを書いておきます。

• CPU：Intel(R) Pentium(R)M 1.70GHz
• RAM：752MB
• HDD:60G / 5400rpm

２年半ほど前(2005/10)に購入したB５サイズのサブノートです。当時はこのサイズのモバイルノートパソコンとしては最高のスペックでした。ディスクトップ機のハイエンドマシーンにようやくデュアルコアプロセッサーが搭載され始めた時期でノートブックの殆どはシングルプロセッサーでした。

このスペックのパソコンは現在でも多数使用されていますので、このパソコンで使用に支障が無ければ、より新しいパワフルなパソコンでの使用にも耐えられると思います。このスペックをディスクトップ機に置き換えるとCPUはIntel(R) pentium(R) 2.00GHzと体感の処理速度はほぼ同等です。

ウイルスバスター2008の改善点 / 長所
ウイルスバスター2008は前のバージョンの2007や2006に比べると動作速度が劇的に向上しています。
アンチウィルスソフトを常に起動した状態、つまり常駐をしているので、他のアプリケーションの動作速度を遅くしてしまう欠点があるのですが、この点が改善されウイルスバスターが常駐していることでPhotoshopやIllustrator、一太郎と言ったアプリケーションの起動が遅くなっていたのが、殆どストレスを感じないまでに速くなりました。また、実際にアプリケーションを使用していても、描画や保存などあらゆる面で処理速度が速くなっています。

ウィルスバスター本体の起動や動作も速くなりました。
設定もこれまでに比べると細かに出来るので、パワーユーザなら今までと比べて自分の思うとおりの設定が出来ます。
ウィルスを検索できるフォルダーもパソコン内蔵のハードディスクドライブ（以下HDD）はもちろん、USBなどの外付けHDDも可能です。
NAS（ネットワーク接続ストレージHDD）も手動で設定をすれば、検索させることが出来ます。

ウイルスバスター2008の短所
欠点もあります。
初期設定の状態だと、検索する時間が全て12:00に指定されていて、毎週、月一回と設定は違っているのですが、突然検索を始めます。検索が開始するとテキストエディタやブラウザといった軽いアプリケーション以外は動作が遅くなり使い物にならなくなります。

2007では用意されていた、検索を途中で一時停止したり中止する機能が2008では無くなったので、一度検索を始められると、ほぼパソコンを使っての作業が出来なくなります。
つまり、お手上げです。
（一時停止機能や中止機能があるのかもしれませんがインターフェイスを見た限りではそれに該当するボタンが見あたりません。見つからない以上は無いことと同じでしょう）

幸い、わたしはテキストエディタとブラウザさえあれば仕事が出来る職種なので、検索が開始しても業務を継続できますが、大抵のパソコンを使っている方にとってはこれだけ動作が遅くなると仕事にならないでしょう。

防ぐ方法
この検索によって業務に支障が発生することを防ぐには、予約検索の日程と時間を通常のパソコンを使用しない日時に設定することで防げます。ウィルスバスターは検索が終了するとパソコンの電源をシャットダウンする機能も備えているので、例えば週末の退社時間を見計らって検索が始まるように設定すると良いと思います。
例えば、毎週検索の予約は金曜日の午後５時からにするなどです。

価格と契約方法
ウィルスバスターは１パッケージで購入できるのでパソコンを１台しか使用していないユーザーやわたしのようにwindows とそれ以外のOSを使用しているユーザーには助かります。

また３年契約が用意されていて、１年契約よりも若干割安となります。
１年契約だと4,725円（2007/1）、ないしパッケージの購入だと4,000円強（記事の時点では4,200円）の価格となりますが、３年契約だと12,054円（2007/8）です。その代わり、３年間以内に他のセキュリティソフトに乗り換えれば、支払った代金が無駄になります。そのリスクを考えると、割り引かれる金額は、いささか少なすぎる様に感じます。

３０日間無料体験版
ウイルスバスターには３０日間無料体験版があります。手軽にダウンロードしてインストールすることが出来ます。購入してから使用目的と違っていたと言うことは、パソコンのアプリケーションには良くあることなので、こうした無料の体験版を用意してくれることは大変にありがたいです。
無料の体験版が気に入れば、そのままライセンスを購入して使い続けることが出来ます。