佐川急便というと、お客の荷物をけっ飛ばして倉庫やトラックから投げ捨てる。政治家にヤミ献金をする。口の利き方を知らない上に夜にドアを蹴飛ばすような音でたたくなど、ろくでもないものの代表のように２０年間思い続けてきました。
が！実は知らないあいだに優良な宅配業者に生まれ変わっていたようです。
アフィリエイトをされている方は、ご自分のECショップが何処の宅配便を利用しているかも注意した方がよいでしょう。佐川急便は以外や以外、ヤマトよりも良い会社でした。
応対のひどい業者とは話などしたくは有りませんから。
佐川急便で配達をされてきたのは、楽天市場で購入した玄人志向の玄蔵というベアボーンのNAS（LAN接続型ハードディスク）です。この商品の詳細や組み立て方は姉妹ブログのうろぐに「GW3.5MM-U2/LAN 玄人志向の玄蔵で余ったHDDをNASに簡単作成」の記事としてまとめてありますので、興味のある方はご覧ください。今回の本題とは関係は有りません。
わたしは楽天市場に限らず、ネット通販でものを購入する時には配送業者を必ず見ます。そして佐川急便でしたら、そこで買うのを止めます。
なぜって？？
恐ろしいからです。
１５年以上も前の話ですが、わたしが夏のボーナスの全額をはたいて購入したMacintosh 840AVとモニターのセット約４０万円を足でトラックからけ落としているのを目撃したからです。
箱には「コンピューター、精密機械」としっかり書かれていますが彼らにはそんなことは関係有りません。当初はまさかわたしのMacintoshとは思わなかったのですが、突然、ドアを蹴飛ばすように「がんがん」と音がしたのでドアを開けてみると、そこに先の荷物をけ落としていたドライバーが立っていました。
絶句するわたしに対して、早くサインかはんこをよこせと強盗のように強要して去って行きました。
当然のようにモニターが翌週に壊れ、可哀想にショップは新品と交換してくれました。１００％断言は出来ませんが、け落とされたのが原因ではないかとわたしは思います。
それ以降、政界のタニマチなどという悪い噂も多く入るようになったので、佐川急便を利用すると言うことは無くなりました。
ネット通販でも「佐川急便を宅配業者として利用している＝悪い業者」の図式がわたしの中でできあがっていました。
今回購入した玄蔵は、金額が安かったこともあって、宅配業者の確認をしなかったところ、佐川急便でした。
驚いたのはその対応の細やかさです。
配送元のショップの都合で日時の指定が出来なかったのですが、まず、昼過ぎに一度、配送に来たようです。その後、午後６時過ぎに２度目の配送に来ました。この日は、わたしは午後７時に帰宅したので、ドアに挟まれた配送のメモを見て、フリーダイヤルに翌日の配達を手配する旨の伝言を入力したところ、３０分ほどで、先ほどのドライバーが３度目の配送にやってきました。
ドライバー氏は「翌日よりも、１日でも早くお手元に届けた方が良いと思いましてお伺いしました」と言ってくれました。
言葉遣いも丁寧で穏やかです。以前の傍若無人の面影は全くありませんでした。
この対応に、めっきりわたしは佐川急便に惚れ込みました。
黒猫ヤマトの宅急便は不在の時はドライバーの携帯電話の電話番号が書かれていて、こちらから通話をすればすぐに配送してくれますが、携帯電話相手の通話なので１００円前後の通話料金がかかります。もったいない話です。後はインターネットから再配送の日時を指定できますが、一度会員にならないとならないので大変に煩わしいです。わたしは試しに会員登録をしましたが１時間かかりました。
阿川佐和子さんの著書の「この人に会いたい５ 会えば道づれ」に故人となられましたが、往事の黒猫ヤマトの社長さんのインタビュー記事が載っていますが（文庫版P345）、その中で「うち（ヤマト運輸）は別格だから除くと、良いサービスを提供しているのは佐川急便だね」と答えている文章がありますが、わたしの今回受けた印象では既に逆転しているのではと思いました。
実際、わたしは大切なマウンテンバイクをヤマト運輸のおかげで壊された経験があるから、なおさらです。
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