スピードラーニングの英語もこれが4巻目です。4巻はこれまでの1~3巻とは趣向を異にしていてとても面白いです。
1巻が日常にかわされる会話
2巻が日本人が飛行機に乗りアメリカのホテルへ行き着くまでにかわされる会話
3巻がオフィスでかわされる会話
と各巻がそれぞれ長いストーリーを持っていたのですが、4巻は短い相互に全く関係のないショートストーリーが幾つも組み合わされている会話がかわされています。表題は「文化の違い」。
以前にも書きましたが、英会話に限らず語学を学ぶことほど退屈な勉強はありません。それをスピードラーニングは工夫を凝らして少しでも退屈しないように、4巻のようなこれまでとは全く異なる構成のショートストーリーのみを組み合わせたCDを用意したのだと思います。
最初に聞いた時に印象に残ったショートストーリーを書き留めておきます。
一番最初のショートストーリーが奥さん同士の会話です。わたしの印象ではアメリカのご主人は日本人に比べれば家事を手伝うという印象がありますが、この会話の中ではそうでもなさそうです。アメリカでも家事を手伝わない男性の方が多いという会話が交わされていました。
日本の「男子厨房に入るべからず」が会話の中に入ってきたのには笑ってしまいました。アメリカ人の女性がそれに共感をしているのも印象的です。
「男子厨房に入るべからず」で思い出すのは司馬遼太郎著の「竜馬が行く」の前半に登場する快男児の武知半平太です。彼はその生涯を通じて、死を覚悟して牢獄に下獄する直前に1度だけ、厨房に入ったという人物です。
写真は高知県の太平洋岸に建つ、瑞山武知半平太の像です。
会社に対する忠誠心と転職の話しも面白かったです。日本人は大学を卒業して25年間同じ会社に勤めているというと、相手のアメリカ人は大学を28年前に卒業後、5回の転職をしていて転職をキャリアアップのステップと捉えていると話しました。
わたしと同世代の昭和40年以前に生まれた方や大企業、役所などならこの日本人の話にうなずかれると思いますが、現代の風潮としては、特に技術職は転職をしてキャリアアップを目指すとなっていますので、アメリカ人の話にうなずかれるのではと思います。
実際のわたしは5回の転職をしましたが、現在はシステムエンジニアとして独立して仕事をしています。日本人の話も世代として理解できますし、アメリカ人の話も実体験として理解できます。
サイクリストのわたしが一番興味深く聞いたのが自転車の話です。
会社から帰宅する日本人が自転車で通勤していることにアメリカ人の友人が驚く話です。
「日本の街中には自転車専用レーンもないし危険じゃないか、第一、自転車はレクリエーションの道具だろう」というと、「都内では車では駐車場一つ探すのも大変だから自転車の方が便利なんだ」と答えます。
わたしは日常生活では車は使わずにこの日本人と同様に自転車で生活をしています。アメリカ人と同様にレクリエーションでもサイクリングを楽しんでいます。むしろ車はレクリエーションの時にしか使わない変則的な使い方をしています。
聞いたり調べたりした話ですが、欧米やニュージーランドなどでは自転車はレクリエーションの道具ですが、専用の走行帯を設けられるなど行政側が安全のための配慮をしてくれているそうです。
バスや電車には自転車を分解したり折りたたんだりしなくても、そのまま積み込める場所が設けられていると言うことです。
わたしは東京へ良く輪行(自転車を電車に積んで運ぶこと)に行くのですが、そのための専用の折りたたみ自転車を1台所有しています。折りたたみ自転車をバッグに入れて持ち運ぶなら、電車でもバスでも手荷物として持ち込めます。
欧米のように分解しないまま電車に普段乗っているマウンテンバイクを積めたらどんなに楽しいだろうと想像しています。
喫煙と分煙の話しも面白いです。日本側の時代の作成された時代がやや古いのか、まだ分煙が進んでいない内容となっています。この会話の中でのアメリカは煙草はビルの外でないと喫煙できないと話していて、日本人を驚かせていますが、今では日本もビルの外での喫煙が当たり前となりました。
わたしは数年前に禁煙をしたので、喫煙する人の気持ちも、分煙を望む人の気持ちも双方理解できます。
禁煙のバーがあるとアメリカ人が言うのですが、わたしは酒をたしなみませんが酒席は好きなので良く出席します。そのときに困るのが煙草の煙。煙くて臭い上に、帰宅すると着衣に煙草の臭いが染みついて臭いのですよね。禁煙バーが有れば喜んで利用すると思います。
人間、不思議なもので興味のある話の英語は少しずつ覚えて行くのですが、それ以外の英会話は覚えが悪いですね。自転車の話などは暗記してしまった気がします。
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