NASは「ネットワークアタッチトストレージ(Network Attached Storage)」の略称です。LANに接続することで、LANに接続されている複数のパソコンやPSPなどからアクセスすることが出来るハードディスクです。
本機種はわたしが使用する2台目のNASとなりますが、キャッチコピーが初代を買う時とまるで変わっていることに、時代を感じました。当時は複数のパソコンでデータを共有できることが唯一の利点でした
今のLANDISK Homeのパッケージには、パソコンでデータを共有できることは小さく済みに書かれています。
キャッチコピーはiTunse機能搭載、デジタルカメラコピー機能搭載、東芝ハイビジョンテレビ「レグザ」対応が大きく書かれています。ハードディスクの使われ方も多様化したと言うことでしょう。
HDL-GS250を始めLANDISK Homeシリーズの特徴は、上記の通り多岐の用途に使えると言うことですが、わたしの場合はもっぱらパソコンでデータを共有するNASとしてのみ使います。
このため、多機能な点がかえって使いづらく感じる場合もあります。
例えばハードディスク内に自動的に3つのフォルダが作成される点です。パソコン用の「disk」、iTunse用の「itunes」、デジタル家電用のDLMNA用の「dlna」の3つですが、わたしはパソコンでしか使わないので、「disk」以外は必要有りませんので邪魔です。
設定は簡単です。
HDL-GS2500をLANに接続したら、付属の説明書の通りに行えば数分で完了します。
ほとんど自動化されていますので、設定で迷う心配はありません。
わたしはLAN接続型の外部接続機器のIPアドレスは全て固定しているので、その操作だけ手動で行いました。
HDL-GSシリーズ全てに言えることですが、軽量でコンパクトなので場所を選ばずに置くことが出来ます。冷却ファンが取り付けられていますが、驚くほど静かなので、電源が入っていることに気がつかないほどです。何度か電源を切り忘れました。
BUFFALOのLinkStationと同型機(初期型、いわゆる玄箱)を使用していますが、大きさで一回りほど小さいです。音も若干ですが静かです。何よりデザインがすっきりしていてシンプルなのが良いです。このデザインならどんなパソコンとでも相性が合います。
LinkStationシリーズもそうですがLANDISK HDL-GSシリーズ背面にUSB端子がついていて、内蔵のハードディスクが一杯となったら、外部ハードディスクを接続することで、容量を増やすことが出来ます。
この機能があるので、HDL-GS250は250GBしか容量は有りませんが、将来、1TBの大容量の外付けHDDを繋ぐことで、1.25TBのNASに早変わりします。
USB端子はハードディスクの容量を増やすだけではなく、外部ハードディスクを接続することでバックアップを取ることもできます。直接デジタルカメラで撮影した画像を取り込むことも出来ます。
USB端子が有るだけで、多様な使い方ができます。
転送速度ですが、ギガビットになったので速くなると期待していたのですが、予想ほどには速くありませんでした。
1.5GBの画像データをSATAハードディスク搭載のパソコン(LANはギガビット対応)を経由して、NASから266倍速のCFカードに転送する実験を行いました。
転送時間は
ギガビットのHDL-GS250が3:31
100MビットのNASが4:46
でした。
もう一つの実験として、NASからSATAハードディスク搭載のパソコンのハードディスクへデータを転送することも試してみました。使用したデータは同じ1.5GBの画像データです。
転送速度は
ギガビットのHDL-GS250が3:22
100MビットのNASが3:49
でした。
理論上は10倍の転送速度が出るはずですが、思ったよりも差は少ないです。ケーブルが100MBに対応しただけのものなので、ケーブルをギガビット対応に変えればもうすこし速くなるかもしれません。