カシオ PRO TREK(プロトレック)を北八ヶ岳で使ってみました

カシオ PRO TREK プロトレック PRX-2000 マナスル｜登山レビュー

まず最初に試してみたのが、わたしの所持品の同じカシオ製の携帯電話Gz1と、方位磁石の精度を測ってみました。ほぼ同一の方向を示しています。
わたしは、登山に限らずカヤックでもスノーシューイングでもこの携帯電話を持って行くので、方位磁石の必要は有りませんでした。
　

１日中、カッパを着ていて、こんな姿で歩いていました。
　

ロープウェイで山麓から一気に高度２２１５ｍまで登りました。わたしの主な登山のフィールドは北海道でしたので、標高が２０００ｍを越える山は少なく、ロープウェイで２０００ｍを越えてしまう内地の山に驚きました。
　

縞枯山の山頂。実際の標高は２４０３ｍです。雨天で気圧が下がっていたこともあり、誤差が３０ｍほど出ました。
　

茶臼山の横の展望台の標高を測りました。茶臼山の標高は２３８４ｍです。高度計は２３６５ｍを示しているので縞枯山の山頂の時よりも誤差は少ないようです（展望台と茶臼山の間はほとんど勾配がなかったので、標高差は１０ｍは無いものと計算した結果です）。
　

雨は上がったもののひどい霧で少し離れると人が見えなくなります。
こうした状況下で役立つのが方位磁石です。試しに使ってみたところ、わたしの感覚がかなりずれていたことが分かりました。
　

同じ場所で気圧を測定してみました。
天気予報でお馴染みですが、７００ミリヘクトパスカル台の数字をみたのは初めてです。これも高山ならではの数字です。
　

帰宅後、プロトレックに、途中で測定をしたピークと自宅の標高差が出ていました。約２１０５ｍありました。こんな楽しみ方もプロトレックならではでしょう。
今回はロープウェイを使って２２００ｍまで登ってしまいましたが、山麓の登山道から１０００ｍ以上の標高差を自分の足で登れば、自宅に帰ってから見る標高差も格別と思います。
　

方位磁石や高度も含めた位置情報、気圧などは市販のGPSの方がプロトレックよりもより高精度です。筐体もずいぶんと小さくなりました。

プロトレックとGPSを比較した場合、プロトレックが腕時計というアイテムなので、見やすく身につけやすいという長所がよく分かります。GPSだとポケットから取り出したりしなければなりませんが、プロトレックなら腕を目の前に持ってくるだけです。このおかげで、至る所で標高を計測したり、山立て方（登山用語ではクロスベアリング？）で方位を測定して遊ぶことが出来ました。
もう一つの長所というか、最大の長所はソーラーパネルで半永久に電力が供給されるので、GPSの様にバッテリーや乾電池の予備を用意しなくても済むことです。

従来のプロとレックと比較をすると、PRX-2000は無骨なアウトドアのデザインではなくスーツにも似合う洒落たデザインをしています。わたしなどはどちらかというと無骨なデザインの方が好きなのですが、プロトレックは旧型を知人に見せてもらい、並べてデザインを比較をさせてもらったところ、PRX-2000の方が良いかな？と思いました。特に限定発売のブラックモデルは素晴らしいデザインです。シルバーなら良いかな？ですがブラックモデルなら断然良いです。

わたし自身の装備で言うと、方位磁石内蔵の携帯電話と、プロトレックよりもより高精度の位置情報が分かるGPS（方位磁石内蔵）を所有していますので、この手のアイテムは必要は無いかな？とは思いますが、腕時計という身につけやすさと電源不要は捨てがたい魅力です。

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