10/10 2009の午前中に登った岩手山が思ったよりも早く下山出来たので、翌日登る予定だった八幡平にその日のうちに登ることにしました。
午後３時の入山ですので途中で日没になるのは必至です。夕暮れと言うことでISO感度をあらかじめ最大の6400に固定して撮影をしたのですが、意外な弱点が分かりました。
ある程度以上の明るい環境で最大感度のISO6400で撮影をすると、ノイズが多く入ります。適切なISO感度で撮影をしないとK-xは綺麗な写真が取れません。
K-xはISO感度をオートにすると、シャッタースピードが1/50で固定されるという欠点があります。最低でも手振れ補正を防ぐには1/100から1/125は欲しいところなので、1/50では不安が残ります。薄暗い環境での撮影の難しさを改めて感じました。
以下、八幡平で撮影をした写真のレビューです。
撮影は全てAV(絞り優先)、ISO6400固定、ホワイトバランスはオートで行いました。
※写真をクリックすると800pxに拡大します。
アジサイの花
樹林帯の中での撮影です。薄暗い中でしたのでISO6400という高感度が生きています。ノイズは見られません。
シャッタースピード：1/125
f/16
ISO6400
焦点距離55.55 mm
露光補正 0.00
ペンタックスK-x 夕暮れの山岳写真レビュー
入山直後の噴煙の上がる蒸の湯の紅葉です。まだ明るいのでノイズがひどく使い物になりません。この明るさの時にはISO1600が適切と思います。高感度が「良い」結果をもたらすとは限らない見本です。
シャッタースピード：1/400
f/22
ISO6400
焦点距離18.00 mm
露光補正 0.00
湿原の写真です。この写真も開けたところで撮影をしたので明るすぎてノイズが多く使い物になりません。
シャッタースピード：1/3200
f/18
ISO6400
焦点距離18.00 mm
露光補正 0.00
小さな池の底の写真です。樹林帯の薄暗い中で、更にくらい池の底なのでノイズは入っていません。ISO6400の感度が活かされた写真です。
シャッタースピード：1/100
f/7.10
ISO6400
焦点距離37.54 mm
露光補正 0.00
山峡の長沼の写真です。すでに日は雲に入っているので薄暗いはずなのですが、開けているためかノイズがひどいです。この写真も使い物になりません。
シャッタースピード：1/800
f/22
ISO6400
焦点距離18.00 mm
露光補正 0.00
八幡平へ登る手前のピークの写真です。１６：４５の撮影で日が山の陰に沈む時間です。ISO6400の感度が生きていて、綺麗に撮されています。
シャッタースピード：1/125
f/18
ISO6400
焦点距離18.00 mm
露光補正 0.00
八幡平の手前にある分岐の標識です。１７：２５の撮影です。ここまで暗くなると手撮りで綺麗に撮すのは難しいです。この写真もぶれて使い物になりません。
シャッタースピード：1/4
f/3.5
ISO6400
焦点距離18.00 mm
露光補正 0.00
感想
ISO感度の設定の難しさが分かった写真を撮ることが出来ました。
ISO6400という高感度のため、かえってISOの幅が広くなり、撮影条件下で最適なISO感度が経験を積まないと分からなくなりました。
ISOをオートにすると、シャッタースピードが暗い被写体の場合は1/50で固定されてしまうのがK-xのつらいところです。最低でも1/100、出来れば1/125が欲しかった所です。
薄暗い森林の中での花や池の底の撮影にはISO6400の感度が活かされました。
ISO感度を手動で設定するのは難しいカメラです。K-xはISO6400が適切な場合を除いてはISOはオートで撮影するのが良いと思います。
薄暗い中での撮影で、明るさが一定でない場合、ISO感度を高感度に撮り、被写体の深度でシャッタースピードを調整する撮り方があるのですが、K-xでその撮り方をする場合にはISO感度は1600が良いと思います。
ただし、ブログで使うために420px程度にまで縮小してしまえば、ノイズは潰れて目立ちませんので、実用上の支障は無いでしょう。
PR
楽天市場でPENTAX K-xを探す。
Yahoo!ショッピングでPENTAX K-xを探す。
Yahoo!オークションでPENTAX K-xを探す。
AmazonでPENTAX K-x
