風景写真を主にキャノンEOS 7Dで撮影しているわたしにとって気になるレンズがシグマ10-20mmでした。
いま見ている風景の全体を1枚の写真に納めたいという欲求は誰にでもあると思います。わたしは裾野の広い山や広大な湖、湿原などを比較的近くから見た場合に感じます。ところがわたしが使用しているレンズ15-85mmはかなり広角なレンズですが、それでも納めきれない景色に出会います。
もしもっと広角なレンズならば「全てを1枚の写真で」が実現するのではと言う期待がありました。
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SIGMA 10-20mm EX DCレビュー
シグマからはASP-C専用のこのF3.5の広角ズームレンズと、35mmにも使えるF4.0の広角ズームレンズがあります。
以前から購入は検討していたレンズなので、メーカーの販売員に尋ねたところ、EOS 7Dで使うのであればF3.5がベストの選択、将来、35mmデジイチも買うのであればF4.0がおすすめでしょうと言われたことがあります。
全く違った世界が写真に写される
広角レンズを使用したことのないわたしは、単純に写せる範囲が広くなるだけなのだろうと想像していました。
しかし違いました。
わたしの常用レンズ15-85mmの15mm側はこれまで使用していた17-85mmレンズの17mm側よりも驚くほど広い範囲を写せましたが、撮れた写真に驚くほどの違いはありませんでした。
10mmで撮影をした写真は風景を切り抜くのではなく、全く別の絵に変換すると言えます。論より証拠、写真で見比べてください。
※写真をクリックすると拡大します。
10mmと20mmの比較
10mmで撮影をした写真
10mmで撮影をした利根川のサイクリングロードの写真です。
左右の風景が回り込むように写されているのは当然ですが、左右の景色が広い分だけ中央のサイクリングロードの狭さと直線が強調されています。
空に浮かぶ雲も、前方に流れて一群をなしているように見えます。しかし実際は荘ではありません。
人間の視野には入らない風景も写されている写真なので、不思議に見えるのでしょう。
20mmで撮影をした写真
見慣れた風景を写した写真です。
人間の視野よりも若干広い範囲を写しているだけなので、不自然さはありません。無難な写真ですが、面白味には欠けます。
10mm 15mm 17mmの比較
10mm
10mmで撮影をした利根川です。橋の上から河の流心を写しました。被写体が中州のある箇所だったので川幅がやや狭まってしまいましたが、板東太郎の別名の通りの大きな河です。中流域でこれだけの川幅を持っている河川は日本には利根川の他にはないでしょう。
15mm
15mmにすると、写真の印象がまるで変わりました。利根川の川幅は伝わってきますが、左右の河川敷が途切れているので、何処にでもある大河川という印象を受けます。
17mm
一般的なズームレンズは17mmか18mmだと思います。
15mmと比べるとよくわかるのですが、ズームを利かせている印象を受ける写真です。
17mmの写真だけを見るとこれが当たり前になりますが、15mmのレンズで写真を撮っていると17mmはやや左右の広がりにかける印象を受けます。
感想
15mmから10mmへ5mmの差が、これほど大きく写真に変化をもたらすとは思いませんでした。
10mmのレンズを使用すれば、単純に写せる範囲が広くなると言うのは誤りで、全く別の世界がそこにはあることがわかりました。それだけに使い方は難しそうです。
わたしは山を中心に湖や雪景色などの風景写真を主に撮っていますが、10mmレンズが活躍する場面はそう多くはなさそうと言うことがわかりました。ただ、これだけの写真を撮れるのなら、15mmでは不可能な写真が撮れるのもまた確かなので、使い分けをすれば得難いレンズになると思います。
このレンズは手振れ補正機能が内蔵されていないので写真のブレが心配でしたが、晴天だったこともあって気になるほどのブレは発生しませんでした。
このレビューはWillVii株式会社運営の家電・PC・携帯・ゲームレビューサイト「みんぽす」から、「モノフェローズ」として...「モノフェローズ」に興味のある方はこちら。
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