わたしが四国を愛するのは、林道が多く、曲がりくねったテクニカルな狭い国道や県道を走るのが楽しいだけではなく、山村の風景が美しいからかも知れない。
これは平家の落人伝説の残る祖谷山(いややま)の山村です。国道439から取り増した。
高知県物部村の大栃にある集落です。
ダム湖の上に民家が固まっています。ダムの建設で移動させられたのではなさそうです。
山村を見ていると、日本人の生活のたくましさの歴史を感じることが出来ます。
標高1000m近い山の五合目付近にまで民家が建ち並び、棚田を作り生活をしていました。
残念なのはそうした山村の棚田が休耕田となっていることです。
過疎化の歯止めも利かないと聞いています。
日本を考えるとき、都市と郡部を対比するのではなく、日本人にとって農村とは何か、問い直したいものです。単に食料を生産するだけではない存在のはずです。