中古で購入をした日産プリメーラワゴンのタイヤのスリックマークがようやく出てきたので、静粛性の高いタイヤと交換することになりました。
わたしは、通勤はしませんので車の使用はもっぱら登山や旅行などの遠出に限られています。特に高速道路を長時間のる事が多いのですが、そのときに気になっていたのがタイヤと路面の摩擦音です。
今回購入するにあたって、オートバックスの販売員には、静粛性に優れたタイヤをという要望を出しました。
紹介されたタイヤは3種類。ブリジストン、ミシュラン、ヨコハマ製です。ブリジストンは約8万円と突出して高価で、ヨコハマ製は静音のための素材をタイヤの中に挟み込んでいるが構造は廉価なタイヤと同じ、ミシュランが構造がしっかりとしていて価格も約6万円とこなれているので、これを選びました。
わたし自身、以前に会社の都合でイエローハットに出向していたことがあるので、ミシュランブランドの信頼性は知っています。
また、わたしは以前にB級ライセンスを所有していてレースに参戦していたことがあるので、一般のドライバーよりはタイヤや車について細かなチェックをすることが出来ます。
ミシュランタイヤレビュー
購入したのは今年の4月。
今月までに約3000キロを乗りました。高速道路からワインディングロード、街乗り、山岳道路まで一通りの道路を乗りました。これだけ乗ればレビューを書いてもよい時期と思います。
静粛性
これまでついていたタイヤはオーツタイヤのファルケンブランド。
決して悪いタイヤではないのですが、いかにせん廉価なタイヤなので性能もそれなりです。安い割にはがんばっていますが、やはり音が気になりました。
ミシュランに変えて、高速走行中の音ははっきりと静かになりました。
高速道路と違って国道など80km/hを出さない道路では静粛性の違いは、静かになったことはわかるのですが、高速道路ほど劇的な変化はありませんでした。路面状況が凹凸があったり悪いからかも知れません。
高速道路を主に乗るわたしの様なユーザーには静粛性の恩恵は大きいですが、主に街乗りでしたら静粛性はそれほどよくなったとは感じないでしょう。
タイヤの接地感
グリップとも言います。
ブレーキングやコーナリングなどでタイヤが何処まで路面に吸い付いてくれるかですが、これは見事です。スポーツ走行をするなら別ですが、プリメーラワゴンの様なファミリーカーでワインディングロードを走ったり、狭く曲がりくねった山岳舗装路を走るのには全く不安感がありません。
雨天時のブレーキングも良く、安心感があります。
コーナリング
車は加速する、止まる、曲がるの3要素が重要ですが、その中でも曲がるが一番ドライバーに手応えを感じさせる部分ではないでしょうか。
ミシュランのタイヤを履くまでは、プリメーラワゴンでの運転はつまらないもので、それまで乗っていたホンダインスパイアーのきびきびしたハンドリングに比べると、もさっとしていました。
ところがミシュランのタイヤに履き替えてからはがらりと変わりました。
とにかくコーナリングが楽しくて仕方がありません。タイヤが思うとおりに車の方向を変えてくれるのです。しかもきびきびと。
速度が出ていてのややきついコーナリングでは、タイヤは最初、ぐにゃと少しだけつぶれた感触が伝わってきます。ところがそこからタイヤのつぶれがおさまり、しっかりと車重とGを支えてくれます。
車の向きの変わり方も、最初は緩やかに曲がりますが、タイヤのつぶれが収まったとほぼ同時に、切れのある曲がり方に変わります。
二段階のコーナリングと言うべきでしょうか。いきなり切れのある曲がり方をされると一般のドライバーは戸惑います。ところが最初は緩やかに曲がるのでその後の切れのある曲がりに戸惑うことがありません。
高速コーナーでは車重とGをしっかりと受け止めて、タイヤが負けることもなく、またタイヤが勝ることもありません。思うとおりに曲がることが出来ます。全く違和感がないので、タイヤの性能の良さに気がつかないかも知れません。
ヘアピンコーナー。
山岳舗装路で良くあるのが180度曲がる狭いヘアピンコーナーです。
ハンドルを右に左に慌ただしくめいっぱい切りながら走りますが、ミシュランのタイヤや応答性が良く、グリップ感が損なわれることもありません。
対向車が来た時のキューブレーキにも見事に対応してくれます。
感想
わたしのプリメーラワゴンに装着したミシュランのタイヤは195/60/14価格56000円プラス工賃と古タイヤ処分量でしたが、コストパフォーマンスからいうと、十分すぎるほどの性能だと思います。