2010/9の一日から八王子に住み始めたのですが、居住の地を八王子にした幾ばくかの理由は高尾山とその背景の山並みがあったからです。ハイキングで一度だけ歩いただけの山ですが、東京近郊とは思えないほど深い山に驚かされます。
昨年の11月下旬に京王線高尾山口駅から高尾山を経て、陣馬山まで往復してきました。
ハイキングで高尾山を歩いたことが一度ありますが、本格的な登山の対象として歩くのは初めてです。
高尾山というと、標高599mと低いことからハイキングの山と言われていますが、高尾山の背後にある山まで歩く対象に含めると、立派な登山の山となります。
わたしがこの登山の前に歩いてきた穂高連峰(3190m)や幌尻岳(2052m)に比べると標高は低いですが、長い稜線は適度なアップダウンもあり、歩こうとすればそれなりの体力が必要です。
2010/9の一日から八王子に住み始めたのですが、居住の地を八王子にした幾ばくかの理由は高尾山とその背景の山並みがあったからです。ハイキングで一度だけ歩いただけの山ですが、東京近郊とは思えないほど深い山に驚かされます。
昨年の11月下旬に京王線高尾山口駅から高尾山を経て、陣馬山まで往復してきました。
ハイキングで高尾山を歩いたことが一度ありますが、本格的な登山の対象として歩くのは初めてです。
高尾山というと、標高599mと低いことからハイキングの山と言われていますが、高尾山の背後にある山まで歩く対象に含めると、立派な登山の山となります。
わたしがこの登山の前に歩いてきた穂高連峰(3190m)や幌尻岳(2052m)に比べると標高は低いですが、長い稜線は適度なアップダウンもあり、歩こうとすればそれなりの体力が必要です。
距離の内訳と標高
高尾山口駅から陣馬山までは13kmあまりの距離です。
往復で約26km。
標高差は高尾山口駅から陣馬山山頂までが672m。
参考までに、大雪山の姿見ノ池から旭岳、高根ヶ原を経てトムラウシ山までが約30kmで標高差が1162m(1泊2日から2泊3日の行程)ありますから、高尾山から陣馬山までを往復することが、距離と標高差から本格的な登山であることが分かります。
- 高尾山口駅から稲荷山線歩道経由で高尾山山頂まで3.1km
- 高尾山から陣馬山まで稜線を経由して10.1km
- 歩き始めの高尾山口駅が標高185m
- 高尾山の標高599m
- 陣馬山の標高857m
距離
標高差は672m
紅葉の高尾山
出発の時刻は7:48です。
都心からだと新宿から京王線一本で高尾山口駅まで45分、350円で来ることが出来ます。
わたしは八王子に住んでいるので、ここまで自転車でやってきました。坂道が少しつらいのですが所要時間は往路が約30分、復路は下りなので早く約20分でした。
歩き始めは京王線高尾山口駅です。
2010/11/28(日)、この年は夏が暑く長く、秋の訪れの遅い年でしたので丁度紅葉が見頃を迎えていました。紅葉を目当ての人々が、駅に電車の着くたびにはき出されて山へと向かっていました。
ケーブルカーとリフトの乗り場は長蛇の列。
地図で見ると高尾山の山頂の近くに着くわけではなく、ずいぶんと離れた場所に頂上側の駅が設けられていました。
ケーブルカーやリフトで登っても、ずいぶんと歩きそうです。
高尾山は遊歩道が入り組んでいて、国土地理院の1/25000の地図が役に立ちません。そこで、駅で観光用のスタンプラリー用の地図を手に入れて、登山に役立てます。
稲荷山歩道はところどころですが勾配がきつく、岩が露出している箇所もあり、登山道の雰囲気を持っていました。
高尾山口駅やケーブルカー乗り場の混雑からすると、歩いている人はとても少ないです。他の遊歩道に比べると歩きにくいので敬遠されているようです。
8:22。歩き始めて約40分で稲荷山の小さな頂にたどり着きました。
ここには東屋があり、トイレもあって、沢山の人が休憩を取っていました。
頂の南側の樹木が刈り払われていて、眺望を楽しめるように配慮されています。この日はまだまだ気温が高く、空気が湿気を帯びていたためか、霞がかかって都心までは見えませんでした。
高尾山の山頂のすぐ下に着きました。
山頂へは急な坂の階段を数百段上るのですが、山頂を経ないで先へ進みたい人のための巻道が用意されていました。
階段の登り口にはいくつかの木製のベンチが置いてあり、階段を登る前や降りてきた人が休憩できるようになっています。
8:51。階段を約4分ほど歩くと高尾山の山頂です。
ここまで比較的人の少ない稲荷山歩道を歩いてきたのですが、山頂にはケーブルカーやリフト、表参道を歩いてきた人が全て集まりますので、ただならぬ人数となります。
人の多さに圧倒されてしまい、見晴台から数枚の写真を撮っただけで先に進みました。
この年は、八ヶ岳(赤岳)と高妻山(五地蔵山)から富士山を見ていましたが、どちらも距離があり小さな富士山でした。
高尾山の頂から見えた富士山が一番大きく見えました。山頂から富士山が見えるとは知らなかったので、喜びもひとしおです。
小仏峠と小仏城山
小仏峠はいまでは中央道の渋滞の名所となっていますが、明治のある時期までは甲州街道の難所の一つでした。
今でも国道20号線から別れた細い舗装路が峠の直前まで延びています。
高尾山から数百段の階段を、膝をがくがくさせながら降ると、「これより奥高尾」と書かれた木製の標柱があります。その標柱の上にもみじ台という見晴台があり、茶店があります。
もみじ台の西側の樹木が刈り払われていて、富士山や丹波山塊がよく見えます。展望の良さでは高尾山の山頂よりも良いですが、空間が狭いので高尾山ほどの人数で見ることは出来ません。
もみじ台を過ぎると、「キャンプ場?」と思わず思ってしまった不思議な空間の一丁平にでます。
林間の中に木製のベンチが多数あり、暑い日差しの夏でも木陰で涼しく過ごせそうな場所です。
一丁平から階段を上ると、再び西の視界が開け、富士が一望できます。
高尾山、もみじ台からの富士山も良いですが、樹木の邪魔が少なく、すっきりとした富士山が見られるのはここのようです。
もったいないことに、ここまで歩いてくる人は少ないようです。高尾山やもみじ台にあれほどいた人々がここにはわずかしかいません。
9:33。一丁平を後にして、ちょっとした坂道を登るとそこが小仏城山です。
駅で貰った地図には小仏城山と書かれているのですが、正式には単に城山と言うようです。わざわざ小仏と書くのは、八王子には他に八王子城のあった城山があり、それと区別するためです。
ちなみに、八王子城の城山と小仏城山は、堂所山から延びる北高尾山稜を通ることでつながっています。
小仏城山に着いたのは午前9時半過ぎ。まだ早かったからか、ハイカーの数はかぞえるほどしかいませんでした。
こんな山の中にお店があるのかと驚きました。
見ると、おでんやなめこ汁、ジュースやはてはビールやお酒などのアルコールまで販売しています。
お店の西を少し降ると、富士山がよく見える芝の広場がありました。
小仏城山から先に少し進むと、これまでとは雰囲気の違う驚くような急な下りの道に出ます。
この下り道を降って行き着いた先が小仏峠です。
大昔には繁盛したらしい茶店の跡が今も残されています。
峠は切り通したようにざっくりと南北の山が急斜面で落ち込んでいるところを通っています。
景信山
関東なので上杉謙信にちなんで「けんしんざん」と呼ぶのかと思っていたら、「かげのぶやま」と呼ぶそうです。
ちなみに高尾山から陣馬山にかけては甲州の武田信玄と、相州・武州の北条氏康の争いがあったところらしく、それにちなんだ名称がいくつも残されています。
小仏峠から急な坂道が景信山の山頂まで続きます。
中程まで進むと、杉の木が伐採されている尾根筋にとりつき、ここから都心の方向の視界が開けます。尾根と都心の間には北高尾山稜と呼ばれる稜線が針葉樹の緑色に覆われて横たわっています。
景信山のすぐ手前の坂道は特に急で息が上がります。
10:20。景信山の山頂には小仏城山より多くの椅子と卓子が置かれています。
景信山の展望は主に東側にあります。樹木が刈り払われていて、都心の方角が広々と見渡せます。
明王峠
景信山からしばらく見事な針葉樹の林の中を歩きます。
視界はほとんどなく、わずかに明王峠にあるだけです。
沢山の人が踏み固めたのでわかりにくいのですが、人がやっとすれ違える程度の狭い尾根道が多くあります。
景信山の先からは歩く人が少なくなると思っていたのですが違いました。後で知ったのですが、JR高尾駅ないしJR八王子駅から陣馬高原までバスが運行しているので、バスで陣馬山まで来て、そこから高尾山を目指す人が多くいるようです。
時間的にも、陣馬山から歩いてきた人たちが丁度すれ違う辺りでした。
ことのほかに薄暗い林間を歩いていると、突然にまぶしいくらいの日差しがはじけて、そこが明王峠でした。
神奈川県の藤野駅から登ってきたらしい人と、陣馬山から歩いてきた人とがここですれ違い、休んでいます。
11:27。明王峠は、樹木を刈り払ったのがずいぶんと前のようで、この日見た限りでは、樹木の枝が視界を遮っていて、お世辞にも景観がよいとは思えませんでした。
陣馬山
明王峠から陣馬山までは一歩きです。
ここまで休憩なしで歩いてきて、陣馬山で休憩が取れると思うと重かった足取りもほんの少しだけ軽やかになります。
明王峠から陣馬山までの標高差はほとんどなく、なだらかで起伏のない稜線歩きです。
左右には樹木がしげり、視界を隠しています。日差しも差しません。
12:03に着。7:43に歩き始めていますから、4時間20分で高尾山口から陣馬山に達したことになります。
陣馬山にたどり着くと白いモニュメントが建っています。陣馬山のシンボルらしいのですが、抽象的なデザインは凄く違和感を感じました。
青空に白いボディが映えていたことは認めますが。
山の頂には、できるだけ人工物は置かない方が良いという、日本百名山の著者の深田久弥氏の言葉を思い出しました。
陣馬山の山頂には東にだけ若干の樹木があるだけで、ほぼ360度の眺望が得られます。
まず、目を引くのが富士山。
高尾山ももみじ台も小仏城山も良かったのですが、ここから見た富士山が一番美しく見えました。標高が高いので空気が澄んでいるからかも知れません。
富士山の手前には丹波山塊の山並みが重なって見えました。
東に目をやると、関東平野の広大な様がよく分かります。
関東平野の真ん中にそびえる筑波山も眺望は悪くないのですが、どうしたわけか空気に湿気を帯びていることが多く、春夏秋冬を通じて遠くまで見晴らせると言うことがありません。
関東平野の眺望だけでも陣馬山の方が良いです。
山頂には沢山のハイカーがシートを芝の上に敷き、持参したお弁当を食べていました。
この風景、どこかで見たと思っていたのですが、一昨年の11月中旬に歩いた九州の霧島山の韓国岳の山頂の雰囲気によく似ています。
地元の人が手弁当を持ち寄り、山頂まで歩いてきて食べる。花見と違ってアルコールもなく、実に良い雰囲気です。
日本人には、山が身近な存在であり続けてきたことがよく分かります。
わたしもここで食事を採ったのですが、いつもの通り、ライトミール(カロリーメイトなど)を一袋食べただけの味気ないものです。20分ほどの休憩を取って、来た道を引き返しました。
山に登る時には、ほとんど食事はライトミールで済ませているのですが、この前の月に穂高連峰を西穂から奥穂・北穂と一日で歩いた夜だけはさすがに岩場の上り下りに体力を消耗したらしく、北穂高小屋で亀田の「柿の種」一袋を買って食べたことがあります。
復路(陣馬山-高尾山)
さすがに復路は足取りが重いです。
12:28に陣馬山を出発。
日が詰まって行く11月ともなると、午後1時半を廻ると日差しがオレンジ色となり、夕日の色合いになってきて、何とも寂しい雰囲気を醸し出してきます。
往路と違って、ノンストップで陣馬山から高尾山まで歩き通す体力はありません。
景信山、小仏城山と適時休憩を取りながら進みます。
高尾山に着いたのが15:56。
見事な夕日が富士山に落ちようとしていました。
不思議に思ったのが、沢山の人がまだまだ登ってくること。高尾山では健脚と思われるわたしでも、この時間に下り初めても日没までに高尾山口駅にたどり着けるか疑問なので、これらの人は帰りはどうするのだろうと、余計ながら心配をしていました。服装を見てもハイカーですらなく、懐中電灯などは持っていなさそうです。
下りも稲荷山歩道を使い、高尾山口駅に着いた時にはとっぷりと日が暮れていました。
16:51に高尾山口駅に到着。
休憩2回の時間を含めて陣馬山から高尾山口駅まで4時間23分かかりました。
簡単な自己紹介
2006年から主に北海道の山を歩き始めました。
昨年、2010年に歩いた主な山は、北から利尻岳、暑寒別岳、大雪山、トムラウシ山(以上北海道)。
鳥海山、飯豊山、朝日岳、尾瀬の燧岳(以上東北)。
黒部五郎岳、笠ヶ岳、黒岳、鷲羽岳、穂高連峰、槍ヶ岳、御嶽、乗鞍岳(以上北アルプス)。
木曽駒、空木岳(以上中央アルプス)。悪沢岳、赤石岳、聖岳、光岳(以上南アルプス)。
日本アルプスなどを歩いているときは決して早いほうではないですが、高尾山ではかなり早いほうの様です。
歩く速度ですは、おおよそ下記のペースです。
尾瀬の御池から燧ヶ岳(俎ぐら)まで約2時間30分。
新穂高温泉から双六小屋まで約5時間40分。
易老渡から光岳山頂まで約5時間40分。
短縮登山口からトムラウシ山の山頂まで3時間40分。
写真で見る高尾山-陣馬山
高尾山まで
京王線高尾山口駅まえの駐車場は、午前8時を過ぎると満車となるようです。 |
早朝の京王線の駅。電車が着くと人でごった返していました。 |
リフトとケーブルカーの駅は同じ建物にあります。 右側には表参道の舗装道路があります。 左側には稲荷山歩道や6号歩道があります。 |
駅舎の中では順番待ちの長い行列が出来ています。 |
下りは空ですが、登りは満車のケーブルカー。 |
ケーブルカーの駅の左側に、これから登る稲荷山歩道の入口があります。 |
いきなりきつい階段の登りから始まります。 |
幅が広く、踏み固められた道です。 |
稲荷山まではかなり急な坂道が続きます。 |
ところどころに岩場の坂道があります。 ちなみにここは稲荷山の下にある巻道。 稲荷山の山頂に登らずに迂回するルートも取ることが出来ます。 |
巻道の標識。 稲荷山との標高差は10mほどですが、疲れている時には巻道を歩く方が良いかも。 |
稲荷山の山頂。トイレと東屋があります。 東側に展望が開けていて、晴れた日に空気が澄んでいれば都心まで見ることが出来ます。この日はかすんでいて都心は見えませんでした。 |
稲荷山を降ると10mほどで巻道と合流します。 |
稲荷山の山頂からの眺望。 |
長い下りの階段。 降っただけ、次に登ります。 |
木の根があらわになっている歩道。すこし歩きにくいかも。 |
高尾山の山頂のすぐしたにあるベンチ。 これから登る人や降ってきた人が休めます。 |
高尾山の山頂へ登る最後の難関の長い階段。 この階段を登る時は、福井県の荒島岳を思い出します。 |
高尾山の山頂付近の遊歩道が書かれた地図。 山頂を通らずに先に進めることが分かります。 |
高尾山の山頂から見た富士山と丹沢山。 寒い晴れた日ほど空気が澄んで、美しい景色を楽しめます。 |
小仏城山まで
高尾山の山頂の紅葉。 |
高尾山の山頂から北に向かうと、急な階段を標高差で100mほど降ります。 |
階段を下りきると「これより奥高雄」と書かれた木製の標識が立っています。 ここを登るともみじ台で、トイレと茶店があります。 |
もみじ台から見た富士山。 樹木が刈り払われている分だけ、高尾山よりもよく見えます。 |
もみじ台を過ぎるとまた下り道となります。 |
一丁平の休憩場所。あちこちにベンチやテーブルがあります。 最初に見た時には林間のキャンプ場かと思いました。 |
一丁平のトイレ。 高尾山、一丁平、陣馬山のトイレは清潔です。他の場所のトイレは見ていないので不明。 |
一丁平にある登り道。 |
一丁平の展望所からみた富士山。 遮るものが何もないので、すっきりとした富士山が見られます。 |
一丁平の展望所。 ベンチとテーブルが沢山設けられているほかに、東屋もあります。ただしそちらからは富士山は見えません。 |
小仏城山の山頂。 売店と休憩用の椅子が並んでいます。 |
おでんやなめこ汁、ビールや日本酒まで扱っていました。 |
小仏城山から見た富士山。 富士山は西側の斜面に降りないと見えません。 |
小仏城山の山頂にある電波塔。 |
景信山まで
小仏城山を通り過ぎると、きつい下りの道になります。雨の後などはぬかるんでいて転ぶ人が多くいます。 |
木立の間から小仏峠が見えてきました。 |
ここが小仏峠です。 昔に茶店があったらしく、廃屋が二軒あります。 |
小仏峠から八王子市街の方角を望めます。 この方向以外は樹木に隠されて見えません。 |
小仏峠から景信山までは急な坂道を一気に登ります。 |
小仏城山と景信山の双方が急坂なので、小仏峠が切り通しのような峠道であることが分かります。 |
トレールランニング(略称トレラン)の走者が練習で走っています。混雑している高尾山ではあまりいませんが、小仏城山から陣馬山にかけては多くのトレラン走者が走っています。 ハイカーや登山者とはペースが違うので後から追いついてくるのに気がついたら避けてあげます。 |
バスで小仏峠まで運ばれてから、景信山経由で歩いてきたハイカーとこの辺りですれ違いました。 行く人よりも多いくらいの人数がいます。 |
景信山のすぐしたの坂道。 ここの杉の木が伐採されていて、東の視界が開けています。 晴れた空気の澄んだ日なら都心まで見られます。 |
景信山の茶店。 |
茶店の座席からは主に東の景観が見られます。 富士山は樹木の間からわずかに見えるだけです。 |
景信山から見た都心の方角。 かすんでいます。 |
手前に見える緑色の尾根が北高尾山稜です。 小仏関からこの山稜にとりつく登山道があって、景信山の北の堂所山に抜けられます。上り下りが激しいので登山に慣れた人向けのコースです。 |
明王峠と陣馬山まで
景信山を過ぎると、一時的に道が悪くなります。 木製の階段があるのですが、土砂で流されていて用をなしません。 |
明王峠まで小さな峰がいくつもあるのですが、そのほとんどに巻道が設けられているので、上り下りをする必要がありません。 明王峠まで距離は相当あるのですが、勾配が少ないので意外と早いペースで歩けます。 |
昼前後になると、各茶店はハイカーで賑わいます。 ここは明王峠の三叉路。 |
明王峠の茶店。 小仏峠や景信山と違って、バーのカウンターの雰囲気です。 |
明王峠から陣馬山までは、勾配がわずかしかありません。 |
樹木は北東側に多く茂り、昼過ぎに日が差してくる南西側はまばらなので、明るい雰囲気です。 |
陣馬山への最後の登り。 雨の翌日以外でも、ぬかるんでいることの多い箇所です。 |
陣馬山の山頂。 山頂よりも、手前のこの歩道の上空が一番富士山が綺麗に見えます。 |
陣馬山の山頂の茶店。 数軒ある茶店のうちの一軒です。 |
陣馬山の山頂に立つ白いモニュメント。 |
山頂から見た富士山。 日中に見られるのは空気の澄んだ日だけです。 |
陣馬山の山頂から北の方角に山岳重畳の景観が広がっていました。 山頂には景観案内図が置かれているので、丹念に調べれば、山の名称がたいていは分かるはずです。 山岳展望に熱心ではないわたしはさぼってしまいました。 |
陣馬山の山頂に広がる広場。 ベンチに腰掛けるよりも、草のうえで休んだ方が風情がありそうです。 |
復路
陣馬山から高尾山に戻ってきました。 日差しが傾いていて夕暮れとなっていました。 |
高尾山の山頂は秋の盛りでした。 赤や黄色に色づいた葉が山を覆っています。 |
夕暮れだというのに人の多さに驚かされます。 |
すでに薄暗くなってきたのですが、どんどんケーブルカーやリフトの山頂駅の方から人があふれてきました。 余計な心配なのですが、暗くなって足下も見えない山道をこの人たちは歩いて下れるのだろうかと思いました。 |
登りと時間を比較したかったので稲荷山歩道を降りてきました。 ケーブルカーの駅にはまだ人がいっぱいいます。夜の紅葉を楽しめるのかもしれないなどと考えていました。 夜の山歩きは両神山や尾瀬で懲りているので、積極的に歩きたいとは思いませんでした。 |
高尾山口駅に着いたときにはとっぷりと日が暮れていました。 高尾山の初登りの長い一日がようやく終わってほっとした瞬間でした。 |