一昨日(2011/4/25)に京王線高尾山口駅から稲荷山歩道を経て高尾山に登り、景信山、生藤山、土俵岳と歩いて丸山に至りました。
ここから尾根を下って笛吹バス停に下りました。
この日の距離と時間の内訳
距離は現地の標識を元に計算しました。
歩いた時間はわたしの実測です。途中の休憩時間は含んでいますが、食事の時間は除いてあります。
総歩数約5万9千歩、総時間10時間22分。
高尾山口駅を6:42に出発。
笛吹バス停に18:30に到着。
- 高尾山口駅から稲荷山経由で高尾山まで3.1km(7:48)
- 高尾山から陣馬山まで10.1km(11:13)(堂所山は通らず)
- 陣馬峠から生藤山まで5.0km(13:45)(醍醐丸は通らず)(陣馬山から和田峠までは含まず)
- 生藤山から浅間峠まで3.3km(15:05)
- 浅間峠から土俵岳まで2.7km(16:18)
- 土俵岳から丸山まで 不明(17:15)
- 丸山から笛吹バス停まで 不明(18:30)
距離と時間
- 歩き始めの高尾山口駅が185m
- 最高地点の丸山の標高が1098m
標高差は913m
桜散る高尾山
先々週にはまだつぼみだった山頂の桜がすでに終わっていて、花はまだ咲いていたのですが葉が茂っていてそれほどの美しさはありませんでした。
天気は晴れ。早朝というのに暑く、稲荷山歩道の坂道を歩いていると汗が噴き出してきます。
稲荷山の山頂は春霞で八王子の市街の他はよく見えませんでした。
稲荷山歩道にも桜の木があるはずなのですが、すでに花が散ってしまったらしく、どこにあるのかもわかりません。
山頂まではウインドブレーカーを来ていたのですが、あまりの暑さに脱ぎ、ここからはTシャツで歩くことにしました。
登山で肌を露出して歩くのはあまり良くないのですが、これだけ暑いとやむを得ません。
高尾山の少し先のもみじ台にはまだ桜の花が残っていて、まずまずの見頃だったのが慰めでした。
ここからは富士山を背景に桜の花を見ることも出来ます。
京王線高尾山口駅。平日の午前7時前だとほとんど人がいません。 |
高尾山の表参道の入り口。先々週に桜が満開でしたが、もう一輪の花も見られませんでした。 |
高尾山に登る道の中では一番登山道の雰囲気を持つ道が稲荷山歩道です。 岩場もあったりするので気に入っています。 |
尾根の上が登山者で踏み固められた区間です。昔はもっと狭かったと思われます。 |
稲荷山の山頂。東屋とトイレがあります。稲荷山は山頂と言うよりも稜線の一突起です。 |
稲荷山から高尾山に続く稜線の上の道。 |
一部、歩道としては足下の悪い箇所があります。 |
高尾山の山頂。 花は咲いていましたが、葉が多く、風情は薄かったです。 |
山頂の桜の花。 |
高尾山の山頂の見晴台。 |
頂に雲がかかった富士山。 |
景信山までまで
もみじ台から小仏城山までは比較的、桜の木が多くあります。
ほとんどが山桜のようで、街中で咲いていた桜の花とは花の印象がずいぶんと違っています。
木の背丈が高く、染井吉野のように横に枝を張りません。
花は木の上から順に咲いてゆくようで、目線は枯れ木に見えても、見上げると花が咲いています。
小仏城山と景信山の山頂にある茶店は、桜の木の中にあることを今回初めて知りました。
もっとも花はほぼ終わっていて、楽しむのには遅かったです。
もみじ台の桜。 |
もみじ台の桜。 |
もみじ台の桜。 |
もみじ台の桜と背景の富士山。 |
もみじ台の桜の並木。 |
枝振りが気に入りました。 |
もみじ台から一丁平にかけては桜の木が多くあります。 |
一丁平のベンチ。 |
一丁平の桜は山桜が多いようで、高尾山やもみじ台の桜と花の咲き方が違っています。 |
一丁平の山桜。 |
一丁平から見る丹波山と富士山。 |
一丁平から小仏城山にかけては山桜が多く見られます。 |
桜の花のトンネル。 |
ソメイヨシノが花が先に咲き葉は後から茂るのですが、山桜は花と葉が同時に見られるようです。 |
坂の道の桜。 |
桜の花の派手さに隠れてしまいがちですが、スミレもあちこちに群生を作って花を咲かせていました。 |
小仏城山の山頂。すこし花を見るには遅かったようです。 |
ここも山桜なのか樹高が高く、花は木の枝の先端に咲いていました。 |
見上げると、青い空に白い桜の花がよく映えていました。 |
小仏峠。この峠に桜の大木があります。 |
景信山の山頂。小仏城山と桜の木の数は変わらないように見えるのですが、花はほとんど見られませんでした。 |
景信山の桜。 |
桜の花が見られない代わりに、北高尾山稜の新緑が見られました。 |
陣馬山まで
景信山を過ぎると、ほとんど桜の木は見かけなくなります。
時折、山の斜面にぽつんぽつんと見られる程度。
明王峠の桜はまず見頃と言ったところでしたが、峠よりも標高が高い陣馬山の桜はほとんど終わっていて、この山稜の桜の開花のタイミングがとてもわかりにくいです。
春霞で日中の富士山は見られないだろうと思っていたのですが、高尾山から紅葉山にかけては富士の方が雲にかかっていたものの、陣馬山ではまだ山頂から中腹まで大きく雪景色をした富士を見られました。
景信山を下って稜線に出たところに桜の花が見られます。ここを過ぎると明王峠まで桜はほとんど見られなくなります。 |
一本ずつ点在する桜の木。 |
明王峠。 |
明王峠の桜の花。 |
明王峠の桜の木。 |
明王峠の桜の花。 |
陣馬山の南の斜面に咲く桜。 |
陣馬山から見た富士山。頂の雲がとれていました。 |
陣馬山から見た醍醐丸。尾根がどっしりとしていて風格のある山容です。斜里岳にどこか似ています。 |
桜の大木が目線にあります。斜面にある桜の木なので高所から見られるためです。 |
陣馬山には数種類の桜の木があるようです。 |
浅間峠まで
足慣らしは陣馬山までで、ここからがこの日の本番です。
陣馬峠を越える頃に時間も昼を回りました。
陣馬山の山頂の桜は染井吉野だったのかどうか。北がわの斜面の山桜は満開で、淡い白い花を咲かせていました。
峠までは桜の木が多くあり、目を楽しませてくれます。
陣馬峠から先にはほとんど桜の木は見られませんが、点々とヤマツツジの濃いピンク色の花が咲いています。
桜の花よりは大振りで色も濃いことから目立ちます。
今回は頂を踏むよりも歩く距離を稼ぎたかったので、堂所山と醍醐丸は頂を通らずに巻き道を利用しました。
おかげで前回よりも生藤山に早く着くことが出来ました。
入山時間は今回の方が10分ほど早いだけですが、生藤山に着いたのは13時45分で、1時間あまりも早いです。
三国山で短い休憩を取った後、軍茶利山、熊倉山とピークを越えて浅間峠に至ります。
ここから先にはベンチがほとんどないので、三国山からはあまり歩いていないのですが、ちょっと長目の休憩を取りました。
稜線を歩いていると、左手に丹沢の山々、右手に奥多摩の山々が見えるのですが、若葉が萌えだしてきたので、あと1、2週間で視界も遮られてしまうでしょう。
比較的展望の良い高尾山から景信山の区間はともかく、景信山から陣馬山、陣馬峠から生藤山の区間は歩く以外には単調な道となります。
陣馬山の北の斜面。 |
陣馬山の北の斜面に咲く山桜。 |
山桜。 |
陣馬峠の桜。数本の木が見られました。花は綺麗なのですが人工物が多くて花を楽しむ雰囲気ではありませんでした。 |
陣馬山の林道の入り口。 |
醍醐丸の巻道。人の通りが少ないからか細く歩きにくい道でした。 |
ヤマツツジ。陣馬峠から北には桜の木よりもヤマツツジの木が多く見られます。 |
若葉。 |
連行山の山頂。 |
茅丸の山頂。 |
生藤山の山頂。 |
生藤山の山頂に咲くヤマツツジ。 |
三国山の山頂の休憩場所。 |
三国山から見た眺望。 |
熊倉山の山頂。 |
ヤマツツジ。 |
浅間峠(せんげんとうげ)に向かってぐんぐん標高を下げてゆきます。 |
若葉。 |
広い尾根道。 |
浅間峠(せんげんとうげ)。ここを過ぎるとしばらくベンチはなくなります。 |
土俵岳まで
浅間峠から少し登ると、また下り坂となり、下りきったところが日原峠でした。峠を表す大きな標柱が立っているのですが、峠としては浅間峠に比べると小さく、標柱がないと気がつかないかもしれません。
日原峠の標高は900m、ずいぶん高い峠です。
ここまでは薄暗い樹林の下の道で、歩いていて肌寒くなってきました。
標高が1000m近いからかもしれません。
日原峠から一途な登りで、歩くに従い徐々に勾配がきつくなって行きます。
ピークの直下はかなりきつい坂道となります。
登り切っるとなだらかで広い山稜に出て、しばらく歩くと土俵岳の山頂です。
これが山頂かと思うほど地味な山で、標識が立っていなければ見落としてしまったことでしょう。
このあたりは日が差します。 |
日差しは強く夏を思わせますが、木々は芽を吹きようやく春を迎えているようです。 |
歩く都度に葉が茂ってきて視界が狭くなります。 |
スミレ。 |
日原峠。 |
土俵岳の山頂。 |
モグラの掘り返し。最初は熊の掘り返しかと思いました。 |
笛吹バス停まで
土俵岳と丸山の間が小棡峠です。
そろそろ足も疲れてきているので、小棡峠から丸山にかけての登り道はきつく感じます。
このあたり、花はほとんどなく、まことに寂しい限りです。
その代わり、登山道の雰囲気はたっぷりで、高尾山付近のハイキングの道とはがらりと変わっています。
坂道を詰めてゆくと、そこが丸山の山頂で、山梨県上野原と東京都檜原に下る道がそれぞれに分岐しています。
山と高原の地図と現地とはかなり違っていて、地図には檜原に下る道は書かれていません。
丸山から笛吹峠(うずしき)まではわずかな距離なので、歩こうか迷ったのですが、バス停までの距離と日没の時間を考えて、行かずにここから下ることにしました。
丸山から笛吹バス停までの道の途中で笛吹峠から下ってくる道と合流します。以前にここを歩いたときは積雪があって道が雪の下に隠れてしまいよくわからなかったのですが、地図に掲載されていない登山道が他にもあるようです。
まぁ、掲載されていながら「実際は道はなかった」と言うよりは、ないと思っていたら「道があった」方がまだましです。
丸山からバス停まではひどい坂道で、この笹尾根から南秋川に下る斜面は傾斜がとても急なようです。
その急斜面をジグザグを切って降りてゆきます。
下りだからまだ良いのですが、登り初めでこの急勾配の道だと、初っぱなでばててしまいそうです。
麓の笛吹の集落には桜の木が沢山に植えられていて、一部は自生しているようです。
桜の花がちょうど満開で、ここまでどちらかというと桜の花に縁の薄かったのは、ここの満開の桜の花を見るためだったのではと思うほどです。
谷間の山の斜面に作られている小さな集落は、とても美しく見えました。
バス停まではまだまだ距離があり、アスファルトの道を数キロ歩いてようやく到着しました。
登山道ではそれほど気にならなかったのですが、固いアスファルトの道を歩いていると、踵や親指の付け根の骨が軋んで痛くなってきました。
バス停にはほぼ予定通りの18:30に到着。この時間、数馬から五日市までのバスは2時間近く便がありません。
18時台にはいち便のないのです。40分ほど待つと暗闇からバスがやってきて、それにのり五日市の駅に向かいました。
日中は半袖でも汗をかくほどに暑かったのですが、さすがに山村、標高が高いせいか、日が沈むと急に寒くなります。
バスを待っている間に衣類を着用したのですが、まだ寒く感じました。ストーブと調理器具は持っているので、今度歩くときにはコーヒーを持ってくれば、バスをまつ間に飲めると思いました。
上り下りの多い道です。 |
以外にきつくあごを出したくなる登り道。 |
丸山の山頂。ここから笛吹バス停まで下りました。 |
木立から透けて見える御前山。 |
杉林の中の下り道。 |
傾斜のきつい道です。森林が深いのかほとんど日が差してきません。 |
美しい笛吹集落。 |
数十本の桜の木が満開の花を咲かせていました。 |
笛吹の入山口。笛吹バス停の10mほど先にありますが、コーナーにあるのでとてもわかりづらいです。 |