お金が無くてもJRの列車に乗る方法です。
お金が無くてJRの列車に乗るというシーンはあまりない様に思っていたのですが、実際に自分で乗ってみてから考えてみると、様々なケースが考えられることに気がつきました。
財布をなくす、財布を忘れる、財布は持ったが金銭が入っていなかった、等々。
先日、財布を忘れて高尾山から生藤山まで歩いてしまい、鎌沢バス停からバスに乗ろうとしたときに、スイカを使おうとして財布のないことにがつきました。
鎌沢バス停から藤野駅までは歩いても1時間あまりの距離なので、バスはあきらめて沢井川に沿って下って歩いて行きました。
問題は藤野駅に着いてからです。
藤野駅から高尾駅まで地図を見ると目算で10数キロ、徒歩で3時間前後かかりそうです。藤野駅-高尾駅の間を歩くのならたいした距離でもないのですが、高尾山口駅から陣馬山を経て生藤山まで(約20km)を歩き、さらに鎌沢から藤野駅まで(約5km)を歩いてきた後なので、体力的にちょっと無理なことがわかりました。
そこで藤野駅の駅員に事情を話したところ、ひどくぶっきらぼうな態度でしたが、乗車証明書なるものを渡してくれました。
この券があれば、お金を支払わずに列車に乗ることができます。この券は下車する駅で駅員に提示します。
ただし、乗車証明書は下車した駅で料金を支払うというのが前提です。
所持金なしでは支払えません。
下車をした高尾駅でも、また同様に事情を話します。
「乗車駅が藤野駅なのが分かりました、代金を払ってください。」「財布がありません。」
「財布がないのでしたら、身分を証明するものを提示してください。」「財布の中にあるので手持ちにありません」
「家は近くなのですか」と聞くので「高尾駅が最寄りの駅です」と答えると支払猶予願書を取り出したので、住所、氏名、電話番号を記入します。
家が近くなら支払猶予願書は書かずに「直ぐに持ってきてください」で済んだかも知れません。
支払猶予願書に住所、氏名、電話番号を記入した後、支払う期日を書いて提出をします。
支払期日は翌日の4/30。
念のための確認と言うことで、口頭で住所と電話番号を答えさせられました。
翌日、高尾駅に電車賃を支払いに行くと、別の駅員が応対してくれて、この人がこれまでの駅員と違ってとても丁寧でした。
藤野駅、高尾駅、どちらの駅員もとても横柄だったのですが、こちらは無賃乗車をするので耐えていました。
しかし、代金を払う時にも威張られたら、嫌みの一つも言いたくなるだろうと、その点で憂鬱になっていたのですが、3人目の駅員は丁寧だったので杞憂に終わりました。
念のために領収書を貰おうとしたところ、言う前にくれました。
たかが230円で嫌な思いをしてしまいましたが、終わってみれば貴重な体験でした。
追記
バス路線をとぼとぼ歩いている時に、駐在所があったので相談をしてみたら、警官が金銭を貸すことが出来ないので、駅員に相談してみてください、と言う事でした。