昨年の6月から7月にかけて八ヶ岳を縦走した時、双子池のテント場の水場が雄池で、虫の死骸が沢山浮いていたので、飲むのに抵抗がありました。
煮沸消毒をすれば多少は違うのでしょうが、ストーブなどは持っていません。
やむなく生水のままで飲んだのですが、下山してから秋葉原のニッピで携帯浄水器を購入しました。
塩など水に溶けたものは濾過できませんが、泥とか虫とか細菌は濾過できるというものです。
こうしたものを使うのはよほどのときだと思っていたのですが、購入して直ぐに使う機会がありました。
オタマジャクシの泳ぐ常念岳の池の水
2011年9月に入って直ぐに常念山脈を徳本峠から常念乗越まで歩いたのですが、徳本峠小屋を出た時に3Lの水を持って行き、途中の蝶ヶ岳小屋で水の残量を確認したら2Lも残っていたので、蝶ヶ岳小屋で水の補充をせずに常念岳に登りました。
ところが、9月上旬というのはまだ夏の気候で、昼頃から暑くなってきます。
登山道も、徳本峠から蝶ヶ岳までは樹林の中を歩くので日があたらない涼しい道ですが、蝶ヶ岳から常念岳までは殆どが森林限界の上の道で、直射日光に焼かれながら歩くことになります。
この辺りの計算を間違えてしまいました。
常念岳に取りかかる前に、水の残量が1Lしか無くなってしまいました。
常念岳の尾根にかかる直前に小さな池があったので、浄水器を思い出して水を濾過してペットボトルに詰め、持参しました。500ml、2本分を濾過しました。
スーパーデリオスは300ml入るチューブが着いているので、500mlのペットボトルを一本一杯にするのに、2回水をチューブに汲む必要があります。ペットボトル2本では4回水を汲みました。
この池にはオタマジャクシが泳いでいます。
濾過した水を見ると薄く茶色がかっていました。
ちょっと不気味だったので、一口飲んで飲めることを確認しただけです。
常念岳の尾根にかかり、登ってゆくのですが、この尾根道、岩の上を歩くので、手足を使ってよじ登るような道です。体力を消耗するので、残りの1Lの水はあっという間に飲んでしまいました。
残りは池の水です。
飲みたくはなかったのですがやむを得ません。
飲んでみると、以外に味が良く、山小屋の水よりも美味しいです。
常念小屋に着くまでに、残りの水も大半を飲んでしまいましたが、携帯浄水器スーパーデリオスの濾過能力が本物という信頼感が出来ました。
オタマジャクシが泳いでいた池。
泳いでいると言うことは糞も池の中でしているはずなので、飲むのに抵抗がありました。
水をペットボトルに詰め替えました。
わずかに茶色がかっています。
薬師岳の池の水
翌々週、同じ北アルプスの立山連峰を縦走した時です。
スゴ乗越小屋が閉鎖となっていたので、薬師峠から一気に五色ヶ原まで一日で歩かなければならなくなったのですが、途中に水場がありません。
12時間前後歩く予定だったので、水を相当に消費するから通常の3Lでは足りないと思い予備の水筒に1L詰めて担いだのですが、1kgの違いがとても重く感じられ、12時間を歩き通せる自信がなくなりました。
出発の前に、途中に間山池があって、この水は飲めないことはないと聞いたので、浄化器で水を濾過して補給することにして、水はいつも通りの3Lだけを背負うことにしました。
間山池には、たき火の跡があり、登山者が野営をしている所と言うことが分かりました。
人の排泄物が混じっている可能性が気になりましたが、細菌も除去してくれることを信じて、ここの水で1L補充しまた。
ここの水も飲みましたが、体は何ともありませんでした。
これが間山池。
稜線から池まで踏み跡が付けられていて、恒常的に登山者が水を汲んでいることが分かります。
間山池で汲んだ水を濾過してペットボトルに詰めたところ。
半透明です。
植物の色素などが、池の水に溶けているようです。
蛙の鳴く奥多摩の御前山避難小屋の水
最後は、今年(2012/5)に奥多摩三山を縦走した時、御前山避難小屋に泊まりましたが、水場は細い沢で、上流や下流で蛙が沢山鳴いていました。
5匹や10匹では無いようです。
蛙が鳴いていると言うことは糞が沢の水に混じって流れていると言うことなので、煮沸消毒をしても飲む気が起きません。
そこで、携帯浄水器スーパーデリオスの出番です。
今回は、足りない水の補充ではなく、夜に使う分と、明日飲む分の水の合計3Lを濾過しました。
要領は慣れているのですが、沢の水が細いので、チューブがなかなか一杯になりません。
このため、30分ほどの時間がかかってしまいました。
気がついた事
携帯浄水器スーパーデリオスのチューブの口は、500mlのペットボトルと同じです。
つまり、チューブが裂けたりしてつかえなくなっても、ペットボトルを持っていれば代用が利きます。
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