NV-U37を持って、昨年8月(2011/8)に、北海道を3週間ほど、オートバイで旅をした時のレポートです(北海道ツーリング2011)。
北海道ツーリングのシーズンを前に書き留めておきます。
以下、レビューです。
始めに断っておくと、北海道ツーリングは、わたしにとっては庭を走る様なものなので、道路も観光地もキャンプ場も大抵の処は頭に入っています。
ツーリングマップルが一冊あれば、カーナビの必要なくツーリングが楽しめます。
そんなわたしでも、NV-U37のナビ機能に、何度も助けられ、快適なツーリングを楽しむことが出来ました。
北海道ツーリングで役立つNV-U37の機能を紹介します。
ツーリング中に役立つのが最寄検索コンビニ編
現在位置から、一番近い対象を検索して、そこまでの道順を案内してくれる機能です。
北海道に限らず、栄枯盛衰、移り変わりの激しいのがコンビニエンスストアとガソリンスタンドです。特に北海道は地場のコンビニのセイコーマートを、セブンイレブンなどの競合会社がオーナーを買収するらしく、昨年あったセイコーマートが無くなって今年はセブンイレブンになっていると言うことが珍しくありません。
また、セブンイレブンという会社は、簡単に店舗をつぶしてしまうらしく、昨年あったセブンイレブンの店舗が今年は無くなっていたと言うことも、特に北海道では珍しくないのです。
セブンイレブンが役立つのがATMです。
わたしが利用している銀行の口座からお金を引き出す時、手数料がかからないのがセブンイレブンです。
ファミマやローソンその他のコンビニでは、105円かそれ以上の手数料が取られてしまうので、セブンイレブン以外では利用しにくくなっています。
昨年、渡道して2週間ほど立った頃、宗谷岬を回ったところでガソリンが心細くなりました。
財布の現金は2000円を切っていたので、最寄のセブンイレブンで現金を下ろそうと、NV-U37で検索をしたところ、最も近いセブンイレブンが100km以上も離れていることが分かりました。
過去のツーリングの記憶が混乱していたらしく、稚内市街にセブンイレブンがあったと思っていたのですが、間違いでした。
燃料タンクの残量では100kmは走れないし、財布の中の現金を全てはたいても満タンにはならないので、とりあえず1000円だけ、モダ石油でガソリンを入れてから、U37の指示に従って、セブンイレブンめがけて南下を始めました。
都市部に住んでいる方には信じられないかも知れませんが、北海道では、最も近い7-11が50km、100km離れているというのは珍しくありません。
また、ツーリングライダーやチャリダーに圧倒的な支持を受けているセイコーマートも、最寄検索で簡単に探せます。
これが稚内市市街で7-11の最寄検索をかけた時の結果画面。
最も近い7-11が美深西店120km、二番目が羽幌役場店130km。
この日のルートから羽幌役場店を目標にしました。
ツーリング中に役立つのが最寄検索ガソリンスタンド編
コンビニ以上にライダーに重宝される機能がガソリンスタンドの検索、ナビ機能でしょう。
何しろ広大な北海道を走るのですから、常にガソリンの残量と、最寄のスタンドを把握しておかなくてはなりません。
ガス欠になったライダーを何度か助けたことがありますが、そう言った幸運に恵まれるライダーは希でしょう。
NV-U37の最寄検索でガソリンスタンドを調べておけば、どの程度の距離にスタンドがあるのか、簡単に把握できます。
距離が近い順に一覧表で表示してくれるので、自分がすすむルート上のスタンドを選んで、ルート表示させることも出来ます。
便利な機能です。
ただし、注意点があります。
第1は、北海道の郡部のガソリンスタンドの大半は、日曜日は休みという点です。
第2は、営業時間です。郡部のスタンドは午後5時に終うところが多く、早いスタンドでは午後4時に終ってしまいます。温泉に入り夕食を食べてからスタンドでガソリンを入れて宿に向かう、と言う順番なら最初にスタンドで給油をしてから他の用事をするようにしましょう。
第3は、閉鎖しているスタンドも表示されてしまう点です。とくに山間部にぽつんとあるスタンドは、ツーリングライダーには利用価値が高いのですが、閉鎖されていることが多くあります。例えば糠平温泉のスタンドは2005年頃に閉鎖されています。
わたしの失敗談をあげると、新冠町から浦河町へ海岸道路を走っているとき、ガソリンがリザーブに入り心細くなっていたのですが、NV-U37で最寄検索をかけたところ、前方の国道沿いに四軒のガソリンスタンドがあることがわかったので、幾ら日曜日でも一軒くらいは営業をしているだろうと高をくくっていたら、三軒は日曜休日、一軒は日曜早じまいで、給油が出来ず、ガス欠となってしまいました。
予備の燃料タンクに1Lのガソリンを入れているので、事なきを得ましたが、こんなことが実際にあります。
ガス欠となってしまったので、予備缶からガソリンを補充しているところです。
0.5L缶を2缶持って走っています。
ガソリンスタンドの話が出たついでに、もう一つ話を書くと、オホーツク海の街紋別から十勝平野の帯広まで走る場合、ガソリンスタンドの間隔が220kmあります。
220km間、ガソリンスタンドが一軒もないので、航続力が220km以下のバイクは、紋別、帯広間を走ることは出来ません。
北海道では、100kmくらいガソリンスタンドのない区間はザラですが、主要都市間で200km以上もないのは珍しいです。
ツーリング中に役立つのが最寄検索キャンプ場編
NV-U37の検索機能のすばらしさはよく知っていたつもりですが、北海道の無料のキャンプ場まで案内してくれるとは思いませんでした。
かなりマイナーなキャンプ場までデータがインストールされています。
苫小牧港に降りたのは夕方。
直ぐにキャンプ場に行かないと日が暮れてしまいます。
心当たりのキャンプ場が幾つもあったのですが、どうせなら今まで利用したことのないキャンプ場に行こうと、試しにNV-U37で検索をかけたところ、厚真町の大沼キャンプ場がヒットしました。
管理人もいない、無料の小さなキャンプ場です。
道が判然と地図に描かれていなくても、NV-U37は大沼野営場まで案内してくれました。
ツーリングマップルにはもちろん掲載されていますが、道順が分かりません。
真っ白いなかにぽつんとキャンプ場マークが書かれているのです。
不安はあったのですが、NV-U37で案内をさせたら、ちゃんとたどり着けました。
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ルート案内の失敗談
カーナビに頼り切ったツーリングをしたときの失敗談です。
八王子から新潟港まで、NV-U37に案内をさせて走ったのですが、NV-U37が間違えたフェリーターミナルをナビしてしまい、、5分の差で北海道行きのフェリーに乗れなかったという話です。
新潟港にはフェリー乗り場が二箇所あります。
一箇所は佐渡島行き、一箇所が北海道行きです。
信濃川河口に両方ともあるのですが、数キロ離れています。
NV-U37には、フェリーターミナルと表示されるだけで、どこ行きのフェリーに乗る場所なのか表示されなかったので、一番上に表示されていたフェリーターミナルまで案内させたところが失敗しました。佐渡島行きのフェリー乗り場だったのです。(正確にはフェリーではなくジェットホイール高速船)
慌てて、もう一方のフェリーターミナルに向かったのですが、乗船手続きは終わってしまっていて、乗れませんでした。
目の前にフェリーがあるのに乗れないのですから、悔しいですがやむを得ません。
NV-U37に道順をナビさせても、自分でも地図で位置や行き先を常に確認しながら走らないと行けないという実例でした。
この日の夜の便で新潟を発ったのですが、丸一日無駄になってしまいました。
NV-U37に案内をさせたところ。
実際には、新潟港フェリーターミナルは何度も利用していたので、道順は覚えていたはずでした。
NV-U37に案内をさせたのは、機能を確認するためだったのです。
新潟市街を抜けるころの街並みと道順が違うことは気がついていたのですが、NV-U37はよくむちゃくちゃに路地裏や狭い道を案内することがあるので、今回も直線的にフェリーターミナルに向かわない、道順を案内しているものと思っていました。
フェリーターミナルに着いた時にはっきりと違っていたことが分かった次第です。
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