日経新聞に掲載されていたレシピを応用した料理です。
牛乳を使って煮込んだものは、通常はホワイトシチューと呼ぶのですが、ここではあえてクリーム煮と言っています。
と言うのも、小麦粉を使ってとろみをつけるのではなく、片栗粉を使ってとろみをつけているからです。
ホワイトシチューの調理の醍醐味は、溶かしバターと小麦粉をフライパンで焦げないように炒めながら、牛乳を少しずつくわえてだまが出来ないように作り上げて行く課程でしょう。
このクリーム煮は、そうした苦労を経ないでも、実に簡単にとろみを帯びたクリームを作り上げられます。
調理する側としては、いささか物足りないものを感じますが、小麦粉も片栗粉も無味無臭の粉なので、とろみをつけると言う点の素材としてはそれほどの違いはありません。
片栗粉を使ったホワイトシチュー(風)の作り方があることは以前から知っていましたが、どうにも邪道に思えたのでこれまでは作りませんでした。今回見つけたレシピは、実に簡単にホワイトシチュー風の煮込みが作れる様に書いてあったので作って見ました。
実際にとても簡単で美味の料理でした。
この料理のポイントは、とろみを片栗粉でつけることと、素材にあらかじめ塩とコショウで下味をつけた上でソテーにする点です。
ソテーにすることで、ホワイトソースが素材になじんでくれます。
鶏肉のソテーと新ジャガのクリーム煮
材料
一人分の材料です。日経新聞では鰆を使っていましたが、4月も下旬となると鰆は近所のスーパーでは売られていませんでしたので、鶏肉で代用しました。
鶏肉、150g。
ジャガイモ、中1個。
タマネギ、中半分。
ピーマン、1個。
エリンギ、1パック(好みでマッシュルーム、シメジ、マイタケなど)。
バター、大さじ2杯。
小麦粉、大さじ1杯。
水、1カップ(200cc)
粒状コンソメ、小さじ2杯。
牛乳、1カップ(200cc)
片栗粉、小さじ2杯
塩、少々。
コショウ、少々
とろけるチーズ、1枚。
調理
一口大に切った鶏肉に塩とコショウを振りかけてしばらく味をなじませます。
味がなじんだら、小麦粉を振りかけ、手でもみます。
フライパンにバター(もしくはマーガリン)大さじ1杯を入れて熱し、小麦粉をまぶした鶏肉を炒めてソテーにします。
両面をこんがり焼き揚げますが、芯まで火を通す必要はありません。片面2分ほど焼くだけです。
厚手の鍋にバター(もしくはマーガリン)大さじ1杯を入れて熱し、一口大の大きさに切ったジャガイモとタマネギを入れて炒めます。
ジャガイモのタマネギの表面に焦げ目がついたら、水1カップを入れて粒状コンソメを入れて5分ほど煮込みます。
牛乳を鍋に入れて、鶏肉のソテーを入れてさらに5分ほど煮込みます。
いったん、火を止めて、水溶き片栗粉を鍋に入れとろみを作ります。
鍋を菜箸で数回かき混ぜるととろみが出来るので、再び火をかけます。
再び火をかけるタイミングで乱切りにしたピーマンを入れ、さっと火を通します。ピーマンの歯ごたえをなくさないために最後に入れています。
ピーマンに火が通ったら、火を止め器に盛りつけます。
好みでちぎったとろけるチーズやパセリのみじん切りをかけます。