ケアマネジャーがこちらの要望に応えられる能力を持っていないと、介護をする人に必要以上の負担が掛かってしまいます。
その結果、介護をする人が心身ともに病に冒されたり、最悪の場合には死んでしまうと言うことを実感する事件が起きたので、これまでのケアマネジャーを解任し、新しいケアマネジャーを探すことにしました。
ケアマネジャーを探すのは、一般市民にはまず無理なので、宇都宮市の委託を受けて活動をしている地域包括支援センターに事情を話して新しいケアマネジャーの紹介を依頼しました。
最初の(今回解任する)ケアマネジャーは、母親が入院をしているときに、退院の時期が近づいて来たので、地域包括支援センターに選任をおまかせしたので、わたしは契約を結ぶときが初対面でした。
誠実なことは会って分かったので安心をしたのですが、マネジメントの業務をこなす能力に疑問があることが徐々に分かってきました。
ケアマネジャーを解任する理由ですが、わたしが心労その他が原因で倒れて救急車を呼ぶという事件が起きて、わたし自身は父と同じ脳溢血と思い込んで後5分か10分かで意識がなくなり、早ければ後数十分後に、遅くとも今日中には死ぬだろうと覚悟を決めたことがあったからです。
ケアマネージメントは契約を結んでしまっているので、ケアマネジャーの変更・解約などは出来ないと思っていたのですが、事情が事情だったので有無もなくケアマネジャーの変更を地域包括支援センターに申し出ると、では探します、とあっさりとしたものでした。
拍子抜けです。
(※倒れていて、救急隊員がわたしに話しかけても声も出せずに横たわっていた時に頭に浮かんだ映像は、介護する人も無く食事も採れずに餓死してミイラ化した母親の姿でした)
わたしのケアマネジャーの選び方
地域包括支援センターにまず電話を入れます。
地域包括支援センターの担当者(以下担当者)にこちらの都合の良い日時にこちらの指定する場所に来ていただきます。こちらから出向いたり、相手の指定する場所に出かける必要はありません。日時は相手の都合もあるのでお互いにすりあわせをします。
次に、自分がどの様な要望をケアマネジャーに求めるのかを整理しておき、担当者に伝えます。わたしの要望はいくつかありますが、一般の会社では極めて常識的なことです。
(※2015/2/3の今日はまだ現在進行形なのです)
わたしの要望
直接お会いしたときに、わたしが介護に関しての質問をすれば、その質問に対してその場で答えられるのが理想ですが、回答の難しい質問等(法的な問題が絡む場合など)もあるので、そうした場合には、オフィスに戻ってから、その日でなくてもかまわないので(翌日でも翌々日でも)、確実に正確な回答すること。
固定電話、携帯電話、メールの通信手段は問わなが、何らかの手段で確実にわたしの要件が伝えら得ること。
電話の様にリアルタイムである必要もありません。
直接にケアマネジャーに話せなくても、事務員などに要件が伝えられて、それを事務員がケアマネジャーに正確に間違えなく伝えられればかまわないのです。
これまで契約をしていたケアマネジャーはスマホを持っていますがわたしには番号を教えないので直接は連絡が取れず、事務員は理由は分かりませんがわたしがかみ砕いて話をしてものれんに腕押してまったく会話が成り立たなかったのです。
時には平日の日中に営業所に電話をしても誰も出ず、留守電にもなっていません。時間をおいて数回掛けても同じようにベルが鳴るだけで誰も出ません。
管理能力がある方。
ケアマネジャーは名称の通りにマネジメント、つまり被介護者と介護をする人の「介護」に関する全てを管理することで報酬を得ているので、この能力に疑問の有る人はそもそもケアマネジャーと言う職種に就いてはいけないでしょう。
一般の会社では、マネジャーと名称につけば管理業務を遂行する職種で、管理能力の無い人は会社がつけさせません。
行動力がある方。
わたしの問い合わせや要望を苦にせず、必要があればわたしに電話を掛けたり、直接に訪問をすると言うことです。
フットワークが軽いというのとは、ややニュアンスが異なりますが、似た様な意味です。
要は、ケアマネジャー自身が行動することをおっくうがらないと言うことです。
思慮の深い方。
行動的であっても、思いついたら即行動に移る様では、衝動的すぎて応対するわたしの方が振り回されてしまいます。
熟考する必要はありませんが、思いついたことを一拍くらいは考えて、行動すべきかどうか、わたしに伝える必要があるかどうか、その程度の思慮を持っているという意味です。
相手に対して思いやりがあるかた。
相手の立場は事情を察して行動するのは営業マンの必須の条件です。これを介護とケアマネジャーに当てはめてみます。
例えば、わたしが初めての介護を始めて数ヶ月もすれば、ケアマネジャーならある程度わたしが受ける精神的な負担が大きくなっていることは分かっているはずなので、どうすればわたしの負担を軽減できるのか、月間計画プランの提出の訪問の時にでも会話の中で尋ねたり提案したりしてもらっていたら、わたしが心労その他で倒れることも無かったでしょう。
わたしは先日、(公)認知症の人と家族の会栃木県支部の月例の「集い」に始めて参加したのですが、わたしが言う介護についての負担の話を参加者の全員が、話の内容の全てに対して理解を示してくれたので、とても精神的に楽になりました。
集いに参加をしたおかげで精神的なゆとりが出来、この記事も投稿できるのだろうと思います。
このた集いがあることをケアマネジャーは、能動的には教えてくれませんでした。
わたしが認知症の人を介護する方たちとのコミュニケーションを取りたいと言ったときに、正確な名称では無かったですが、そうした集いがあることを教えてくれました。
ただ、窓口となる相手の電話番号やメールアドレス、ホームページのURL等は教えて貰えなかったので、わたしが自力でネットで検索をして、相談窓口に電話を掛けて申し込みました。
計画立案設計の能力あるかた。
管理能力と重複する部分のある能力ですが、毎月、月刊計画書をわたしに直接手渡しているのですが、これがアプリケーション開発会社の作成したフォーマットで、必要事項をパソコンから入力するだけ出来てしまうものです。このレベルのアプリケーションなら、WindowsOSで使用するアプリは無理ですが、ネットでブラウザから利用をするアプリなら、わたしなら簡単に作成できます。
不要な負担を背負う必要は無いので自動化IT化はかまわないのですが、あまりにマニュアル的すぎて、本来は個々人の介護の必要とされる介護の度合いが異なる点を無視しています。
(※同じ要介護1、あるいは同じ要介護2でも足が不自由か手が不自由かなど異なる)
所感
ケアマネジメントの業務を遂行する側の考え方(企業や働いている人など)をわたしなりに想像をして見ました。
一件あたりの契約者に対して割く時間は、必要事項の入力作業に5分、電話でアポイントを取って訪問する日時を決めるのに2分、実際に訪問をして多少の世間話をするのに15分が実際に掛かっている時間でしょう。20分から30分くらいが一件あたりにかける所要時間です。
これに、往路復路の所要時間が上乗せされます。
契約者のわたしはケアマネジャーや所属会社には、直接は料金等を支払わないので料金等の金額は分かりませんが、全て税金・介護保険等公的資金からこの費用はまかなわれているわけで、相当高額なはずです。
割の良い商売と言えそうです。
今回の事件で思ったことなどのまとめ
わたしが地域包括支援センターの担当者に「なぜあのケアマネジャーを紹介したのか」を問い合わせてみると、単純にわたしの「自宅から一番近い」からと言うのが理由でした。
わたしは宇都宮市には出戻りで、10数年前に住んでいたことがありますが、丁度その頃、宇都宮市公共事業談合事件が発生していました。
事件の真っ最中、たまたま、土建会社の社長と会う機会があったのですが、わたしの顔を見るなり(多少親しかったので遠慮がなかった)、「ooが邪魔して今日はまとまらなかった」と談合が不調だった事を言いました。
わたしが、会社を出る前にNHKのテレビニュースで「宇都宮市公共事業談合事件の続報です」などと言ってる、まだ日本中の目が宇都宮に向いている時の話です。
(※宇都宮市公共事業談合事件については宇都宮市役所のホームページに、昨年(2014)に若干触れた内容が掲載されていました。定例記者会見平成26年7月|宇都宮市(市長の記者会見)の中ほどの「質疑事項」の「その他の質疑」の「談合事件の再発防止について」をご覧下さい)
他の地方自治体はどうか分かりませんが、こと宇都宮市に限っては、上記の公共事業の体質が、介護保険にも遺伝している様に感じられます。