以前にアジャイルメディアからいただいたナショナルジオグラフィックの話の続きです。
今年に入ってから、主にアラスカを舞台に活動をしていた写真家の星野道夫さんのエッセイを読んでいるのですが、文春文庫「旅をする木」のなかで幾度かナショナルジオグラフィックについて触れられていました。
一部を抜粋すると
ナショナル・ジオグラフィック・マガジンは、自然、地理、民族、歴史を扱う、アメリカでもっとも権威のある雑誌である。
最高の賛辞です。
星野さんは、わたしのもっとも好きな写真家の一人です。
この文章が複線として頭の中に残っていました。
この後、カヌーツーリングの日本の草分けの野田知佑さんの「南へ」というエッセイを読んでいると、たまたまむかしの知人がフリーのライターとしてナショナルジオグラフィックの九州特集を書くために来日をして、その通訳兼ガイドをする話が出てきました。
この話は具体的で説得力に富んでいます。
「マスコミ=いい加減」「マスコミ=やらせ」というわたしの中に出来てしまった図式とは一線を画しています。
取材を終えた後、野田さんの手元に37枚のファクスがナショナルジオグラフィックの調査部から送られてきます。内容は九州取材のときの確認です。
一部を引用すると
「ミスターAはいった」の所で"ミスターAに本当にそういったのかどうか確認されたし"
「三十四歳のミスターBは」では、"ミスターBの生年月日はいつか?"...
これら100に近い質問の返事をファクスで送ると、折り返し二回も追加質問表が来た。..